BEAUTY 明日のキレイのために。
あらゆる肌悩みへアプローチする信頼のブランド。&Beauty キレイの理屈 〈カルテHD〉September 26, 2022
化粧品、医薬部外品開発70年以上の歴史を誇る〈コーセー〉と、皮膚科学領域の知見を持つ〈マルホ〉が、合弁会社〈コーセー マルホ ファーマ〉を設立したのは2019年のこと。肌を美しくするという共通の思いを掲げ、より幅広い領域で顧客に寄り添うことを目的とし、商品開発をスタート。お互いの強みを生かし、「ずっと安心して使える、日用品としてのスキンケア」のブランドとして立ち上げたのが〈カルテHD〉だ。ブランド名の由来は、フランス語の「アラカルト」からきており、一人一人の悩みに寄り添う製品を自由に選んでもらいたい、という願いが込められている。
このブランドの要は、医薬部外品の保水有効成分「ヘパリン類似物質HD」(ヘパリン類似物質のこと)の配合だ。水分を抱え込み、肌の中のうるおい構造(角層ラメラ)を立て直し、とどめるという優れた特徴を持っている。この成分を長年研究し続けてきていた〈マルホ〉と、〈コーセー〉の最新の製剤技術がタッグを組むことで、高い効果を保持しながら、使い心地のいいプロダクトを実現。近年、乾燥肌や敏感肌に悩む人が多い傾向にあったことや、また、ローンチしたのが2020年のコロナ禍で、マスク着用による肌荒れが顕著になっていた時期でもあり、揺らいだ肌をうるおい構造から立て直す〈カルテHD〉の知名度は一気にアップ。
製品は、化粧水から乳液、クリームにオールインワンゲルに加え、クレンジング、洗顔料、ハンドクリームからボディローションまで豊富にラインナップ。肌状態に合わせて自由に組み合わせられるよう、製品同士の相性まで見越した処方設計に。敏感に傾いたときはもちろん、365日どんなときも安心して使えるように、高い保湿力だけでなく、アレルギーテストを行い、アルコール(エチルアルコール)フリー、低刺激処方など、細部までこだわり抜いた。
合弁会社から生まれた〈カルテHD〉は、新しい領域へのサービスを広げていった結果、乾燥肌や敏感肌の人だけでなく、男性を含めた幅広い世代の人から厚い支持を受けた。将来的にパーツケアや、子どもなどより幅広い世代への製品にも意欲的に取り組んでいくというから、今後の展開にもますます目が離せない。
※この記事は、No. 107 2022年11月号「&Beauty」に掲載されたものです。