BEAUTY 明日のキレイのために。
新登場! パーツデザインコスメの仕掛けブランド。&Beauty キレイの理屈 〈マンダム〉August 26, 2022
性別や年代にとらわれず幅広く化粧品を展開している〈マンダム〉。「健康と清潔と美」に加え、「気軽に楽しむ」という視点を企業理念として掲げ、ワクワクするような考え方をどのブランドにも反映。〈マンダム〉だからこそ提供できる製品、アプローチにこだわりを持ち、オリジナリティあふれる魅力的な製品を次々と市場に送り出している。例えば、数あるブランドの一つ〈ビフェスタ〉のクレンジングウォーターは、多忙な女性の声から生まれた、楽にメイクオフからスキンケアまでできる人気の一本。また、〈ルシードエル〉は、男性用の〈ルシード〉に女性の隠れユーザーがいることから生まれた女性用ブランドだ。
そんな独自スタイルの中で、新たに誕生したブランドが、”人中短縮メイク”というとてもユニークなコンセプトの口紅を発売した〈CYQ〉(シーワイキュー)だ。メイクで「細工」(サイク)するというところから誕生した〈CYQ〉は、ネット環境での情報収集が当たり前の、いわゆるZ世代を中心に立ち上げたブランドだ。香港、インドネシア、日本などグローバルなメンバー構成で、日本発信ではなく、各国のトレンドをミックスしながら開発に生かしている。
メンバーがまず取り組んだのが、今のSNSに見え隠れするインサイトに着目した「パーツデザイン加工」。ミレニアル世代から上の世代は、加工といってもせいぜい顔色を明るくするくらいなのに対して、Z世代は加工アプリなどでパーツごとに自分好みの加工を施す。コロナ禍のマスク生活による、顔印象のギャップに対しても深掘り。簡単に加工顔に近づけるアイテムとして、上唇の山をオーバー気味に描いて、鼻から上唇の間=人中を短く見せ、小顔効果を生み出すリップに行き着いた。上唇の山にひと塗りで色がのせやすいように、大きめのチップには細部までこだわり、また、オイルと微細化したパウダーをバランスよく配合することで発色の良さや、ロングラスティングを実現。簡単に塗れてマスクにもつきにくく、Z世代だけでなく上の世代からの支持も厚い。
このリップはまだ序章にすぎない。「パーツデザインコスメ」という新たなトレンドを生み出した〈CYQ〉、Z世代のアイデアとエネルギーが詰まった第2弾にもぜひ期待したい。
※この記事は、No. 106 2022年10月号「&Beauty」に掲載されたものです。