FASHION 自分の好きを身に着ける。

オーダーメイドした〈シャルべ〉のシャツ。ブランディングディレクター・松岡 歩さんの、定番アイテムの着こなし方。April 07, 2026

きっと誰もが持っている「定番」は、身に着け方、使い方に、その人のセンスと美意識が表れる。それを選んだ理由、重ねた時間…… 長く愛されるアイテムを、どう自分らしく着こなしているのか。&Premium149号(2026年3月号)「これからの、スタンダード」より、スタンダードを自分のスタイルへと昇華させる装いのアイデアと楽しみ方を、ファッションディレクター松岡 歩さんに聞いた。

ファッションディレクター・松岡 歩さんの、定番アイテムの着こなし方。シャルべのシャツ 1838年にフランスで創業した老舗シャツメーカー。卓越したクラフトマンシップと多彩な生地使いで、王室や文豪など著名人にも長く愛用されている。オーダーや上質な既製シャツに加えて、ネクタイ、アクセサリー類も展開。
シャルべのシャツ 1838年にフランスで創業した老舗シャツメーカー。卓越したクラフトマンシップと多彩な生地使いで、王室や文豪など著名人にも長く愛用されている。オーダーや上質な既製シャツに加えて、ネクタイ、アクセサリー類も展開。

 〈シャルベ〉の魅力について「上質な生地と美しい縫製、そしてブランドとしての揺るぎないこだわり。袖を通すと自然と高揚感が湧くんです」と語る松岡歩さん。はじめは二次市場で古い個体を収集していたが、既製品はフォルムがドレス寄りで自分の装いには馴染みにくいと感じ、3~4年前にオーダーメイドを決意。「〈シャルベ〉の良さを生かしつつ、自分のスタイルに落とし込み、日常で着られることを最優先にしました」。身幅はゆとりを持たせ、ネック位置を下げて襟の圧迫感を軽減。胸ポケットはフラップ仕様に変更し、ワークシャツの要素を加えた。「最高峰の素材と縫製技術を備えながら、あくまでカジュアルに着られる。そんなハイとローのバランスを意識しました」。普段はアウターのように軽く羽織り、コットンのサーマルをレイヤード。色はグレーとシャツに近いトーンでベーシックにまとめつつ、それぞれにわずかな違和感を忍ばせることで、スタンダードを新たな視点で捉え直し楽しんでいる。

松岡 歩

Ayumu Matsuokaブランディングディレクター / HABICHT Inc.

大手百貨店で10年間メンズファッションとライフスタイル領域のディレクション、バイイングを担当。2024年に『HABICHT Inc.』設立。その後独立し、俯瞰的な視点で企業やブランドに伴走するサービスを提供している。

photo : Yudai Emmei illustration : Shapre text : Shoko Matsumoto

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