FASHION 自分の好きを身に着ける。

着こなしを刷新する一枚のスカーフを。ビストロ『Cyōdo』店主・山口 萌菜さんの、定番アイテムの着こなし方。April 06, 2026

きっと誰もが持っている「定番」は、身に着け方、使い方に、その人のセンスと美意識が表れる。それを選んだ理由、重ねた時間…… 長く愛されるアイテムを、どう自分らしく着こなしているのか。&Premium149号(2026年3月号)「これからの、スタンダード」より、スタンダードを自分のスタイルへと昇華させる装いのアイデアと楽しみ方を、ビストロ店主、山口 萌菜さんに聞いた。

ビストロ<Cyōdo>店主・山口 萌菜さんの、定番アイテムの着こなし方。ドリス ヴァン ノッテンのスカーフ1986年、ベルギー発のラグジュアリーブランド。独創的な色使いや繊細なプリント、花柄や刺繍、上質な素材使いが特徴。なかでもスカーフは、手描き調のタッチや異なるモチーフを重ねた奥行きある柄表現と絶妙な配色が魅力。
ドリス ヴァン ノッテンのスカーフ 1986年、ベルギー発のラグジュアリーブランド。独創的な色使いや繊細なプリント、花柄や刺繍、上質な素材使いが特徴。なかでもスカーフは、手描き調のタッチや異なるモチーフを重ねた奥行きある柄表現と絶妙な配色が魅力。

 数年前にパートナーから贈られた〈ドリス ヴァン ノッテン〉のスカーフ。ピンクなど暖色を手に取りがちだったという山口萌菜さんにとって、植物柄の淡いグリーンはとても新鮮で、それまでの自分の着こなしを刷新する一枚になった。首元に巻いたりベルト代わりに使用したりもするが、普段はヘッドアクセサリーとして纏う。「重心が上がり首まわりがすっきり見える。トップに色を置くことで、全身の配色を俯瞰できて、バランスが取りやすいんです」。この日はドレスのグリーンを軸に、植物のイメージで統一。インナーと靴は黒で引き締め、バッグやアクセサリーで同系色を重ねる。耳元のパールのピアスを少しだけ覗かせて、《真珠の耳飾りの少女》をイメージした。「上にのせた色を、服や足元でさりげなく拾うんです。離れた場所で同じトーンを響かせることで、装いにリズムが生まれるような気がしています」。スカーフは寒さよけや小雨対策にもなる実用性を備えながら、全体を設計する起点になる。

0224_2山口萌菜 さん

Mona Yamaguchiビストロ店主

ヨーロッパの文化に親しみのある家庭で育ちピアニストを目指していたが、上京後に大好きだった食の世界にのめり込む。イタリア料理、ポルトガル料理、和食、フレンチビストロで働いたのち『Cyōdo』を開業、2021年に東京・幡ヶ谷に移転。

photo : Yudai Emmei illustration : Shapre text : Shoko Matsumoto

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