安藤雅信・溝口実穂による共著『茶と糧菓 喫茶の時間芸術』の出版記念展を開催。新しい喫茶のかたち / August 22, 2020
時を忘れて魅了される、茶・器・糧菓が織り成す時間芸術
陶作家・『ギャルリ百草』廊主の安藤雅信さんと、『菓子屋ここのつ』を主宰する溝口実穂さんによる初の共著『茶と糧菓 喫茶の時間芸術』が出版されました。
安藤さんの新作の茶器と彫刻作品をもってしつらえる茶席と、『菓子屋ここのつ』の「糧菓(りょうか)」で構成される茶会を記録したという本書。
ページをめくるたびに美しい写真が現れ、心休まる時へといざなってくれます。
糧菓とは、安藤さんが溝口さんの菓子のために考えた、新しい言葉。
「和菓子とも洋菓子ともいえない、菓子とも料理ともつかない味や食感をたたえ、一定量の大きさの入れ物を“糧"とし、その範囲内で展開され続ける“菓子"」を意味するのだとか。
さらに本書には、安藤さんによる茶席の解説と現代茶数寄論、溝口さんのコラムや食材の紹介も収録。和、洋、アジアの垣根を超え、自由に茶席をしつらえるための新しい楽しみ方を提案してくれます。
日本語・英語のバイリンガルとなっているので、海外の方への贈りものとしても喜ばれそう。
2020年8月25日(火)〜30日(日)は、銀座『森岡書店』にて、出版記念展が開催されます。
本書と安藤さんの器が展示販売されるほか、8月29日(土)は、安藤さんと溝口さんによるオンライントークイベントも。二人が出合って生まれた“時間芸術”のこと、本書ができるまでの逸話など、どんなお話が飛び出すのか、楽しみです。
詳細・予約方法は公式サイト及び『森岡書店』のInstagramをご覧ください。
『茶と糧菓 喫茶の時間芸術』出版記念展
会期:2020年8月25日(火)〜30日(日)
時間:13:00〜20:00
会場:森岡書店
住所:東京都中央区銀座1-28-5 鈴木ビル
text:Yu Miyakoshi