FASHION 自分の好きを身に付ける。
デンマーク発ジュエリーブランド〈マリア ブラック〉が考える、
ジュエリーのこれから。November 22, 2022 /〔PR〕
いまや世界中で愛用されるブランドへと成長した。
影響力のあるジュエリーデザイナーとして、
マリア・ブラックが考えるジュエリー業界の未来について、聞いてみた。
金とダイヤモンドの二大資源をめぐる状況について。
コロナ禍だった2020年。デザイナーのマリアは、これまで使用していた素材を見直そうと一念発起。もともとジュエリーデザイナーは業者から仕入れる素材について、情報が出回っていないこともあり、その生産過程について把握していないことが多いという。実際に、金やダイヤモンドの発掘において、環境破壊や悪環境での労働の搾取などといった問題をジュエリー業界は抱えている。
「リサーチしていくなか、そのような状況を知り、私は、ある一部の人たちだけが得をするのではなく、すべての工程において、きちんとした適正価格で流通するように新たなシステムを構築しなければいけないと思ったんです。それに伴い、2021年の春から、ブランドで使用する素材や工程を、関わるみんなが幸せになるよう、見直しはじめました。まずはダイヤモンドと金に重点を置くことにしたんです」
そこでマリアが採用したのが、ラボグロウンダイヤモンドと〈マリア ブラック〉独自の合金「インパクトゴールド」だ。
2021年春から、ラボグロウンダイヤモンドと「インパクトゴールド」へとシフト。
ラボグロウンダイヤモンドとは、人工的に生み出されたダイヤモンド。等級づけや化学組成は天然ダイヤモンドと100%同一のもの。
「基本的にはまったくダイヤモンドと変わらない素材です。宝石としてはダイヤモンドには魅力があります。ただ、環境破壊や人権問題を考えると、現時点では変更が必要だと思いました。お客様にもわかってもらえるよう、商品にスタンプを刻印したり、袋にラボグロウンとわかるマークのシールを貼って、明記するようにしています。総入れ替えをするにあたって、これまでの商品のセールをしたりするなど、相当な努力が必要でしたが、この変更を誇りに思っています」
マリア独自の「インパクトゴールド」はフェアトレード認証機関から承認されたフェアトレード30%と、アメリカのサステナビリティ第三者認証機関の認証を受けたサプライヤーから購入したリサイクルゴールド70%で構成されている。
「小規模の発掘所を手助けするためのフェアトレード機関との共同開発で作っています。複数の供給元から金を調達して、洗浄して濾過したあと、一度融かしたものを自分の好きな色合いにして仕上げるので、通常の金と変わらない品質です。次のステップは、自分たちでよりよい発掘環境をつくっていく手助けをするサポートゴールドプロジェクトを進めることです。〈Fairtrade London〉と組んで、採掘地での労働環境の改善や人権を保護し、健全なサプライチェーンの構築を目指しています。2023年か’24年か、まだまだ時間はかかるのですが、徐々にサポートゴールドの割合を増やしていきたい。またシルバーに関しても、可能な限り、再生シルバーを使用していきたいと思っています」
ジュエリーに宿る幸せなパワーは素材から。
マリアが目指すのは、透明性のあるサプライチェーンを構築し、よい循環を生み出すこと。
「私の故郷デンマークの、コペンハーゲン・ファッションウィークでは、サステナビリティな取り組みの一定の基準をクリアしないと参加できません。私たちはどういった服を選ぶか、その素材はどこからきているのか、ということを地球の未来のために意識しなければいけません。ジュエリーでも同じことが言えます」
ジュエリーには、気分を上げてくれる幸せなパワーが宿っている。だからこそ、生産者も幸せになれる環境で作られた素材を選び、身に着けるということが必要だということを〈マリア ブラック〉のジュエリーが教えてくれる。
マリア・ブラック/ジュエリーデザイナー
デンマーク・コペンハーゲン出身。2010年「美しさと芸術性を兼ね備える」というコンセプトのもとブランドを立ち上げる。当初はサンデーマーケットでの販売からスタートし、今ではコペンハーゲン、ロンドン、ノルウェー、ベルリン、東京に直営店がある。
「CRAFTSMANSHIP」というコンセプトのもと、内装に和紙や再生ガラス、再生アルミニウムなどのサステナブル素材を採用。〈マリア ブラック〉のものづくりの精神やスタイル、日本の伝統や職人に敬意を持ちながら空間を構成し、“HYGGE” が生まれる空間にデザインされた路面店が2022年11月にオープン。●東京都渋谷区神宮前5-3-3 ☎︎080-4009-2002 13:00〜19:00 土日祝11:00〜18:00 火水休