FASHION 自分の好きを身に付ける。
& Essential Things〈マーガレット・ハウエル〉と〈サンスペル〉の上質ニット。October 20, 2021 /〔PR〕
上質な毛糸の良さを生かした絶妙なラフさがあるニット。
連載シリーズ第5回は、これからの季節に重宝するニットウェアをフィーチャー。〈マーガレット・ハウエル〉の今季のニットと〈サンスペル〉の定番ニット、それぞれの魅力を紹介する。
今シーズン〈マーガレット・ハウエル〉のニットは、ドロップショルダー、オーバーサイズ、ボックス型のシルエットが特徴。これまでもリラックスしたフィーリングを大切にしてきたが、今季は着丈を短くしたことで、ワイドなトラウザーズとの相性もさらに良くなり、コーディネートがすっきりとまとまる作りになっている。
素材はラムズウールにカシミアをブレンド。ふくらみのある素材は、肌触りが良く、柔らかく、暖かい。カシミアの良さがありつつ、ラムズウールの弾力性により形崩れしにくいという双方の良さがうまく生かされている。ニットは5ゲージという比較的太めの毛糸でざっくりと編まれたローゲージタイプ。「ゲージ」とはニットの編み機の1インチ(2・54㎝)の幅に何本の針があるかを表したもので、ゲージが小さくなるにつれて糸の太さは太くなり、表面の編み地の凹凸がはっきりと感じられ、適度にリラックスした印象となる。ラフでカジュアルなアイテムなので、例えば、ボトムスにはかっちりとしたテーラードタイプの正統派なトラウザーズを合わせるなど、相反するテイストで崩した着こなしもおすすめだ。
MARGARET HOWELL
英国のデザイナー、マーガレット・ハウエルが1970年にスタート。良質かつ「本物であること」を追求し、モダンクラシックを更新し続けるスタイルが人気を博す。
一方、〈サンスペル〉のニットは、150年以上の歴史を誇る、スコットランドの老舗紡績メーカーで作られた柔らかなラムズウールの糸を使用。7〜8のミドルゲージで、手触りの良い素材なので、カシミアの製品にも劣らない風合いが魅力だ。定番のベーシックカラーに、今季はアクセントカラーである鮮やかなイエローベースの「ゼスト」、生成りと黒の糸が撚糸された「エクリュ・ブラック」が足された。
通常は前身頃、後ろ身頃、袖などパーツを縫い合わせて一枚のニットにしていくが、このニットはシームレスで編み上げるホールガーメント機を使用。脇下、袖下、袖付け、袖ぐり、肩まわりに縫い目がなく、縫い代のない、すっきりとした仕上がりになっている。さらに、デザインに立体感が生まれ、伸縮性にも優れているため、抜群の着心地の良さが実現できた。
イングランドやスコットランドのニットの特徴は、良い意味でのラフさがあるところ。ラグジュアリーを追求するよりは、風合いを重視したものが多い。上質な糸の魅力を引き出し、絶妙な味わい深さを表現するのがとても上手だといえるだろう。
SUNSPEL
1860年に英国で創業した老舗ブランド。「シンプルな日常着を美しい素材で作る」ことをコンセプトに掲げ、アンダーウェアからデイリーウェアまで幅広く扱う。
●問合せ/マーガレット・ハウエル/サンスペル ☎03−5467−7864
www.margarethowell.jp www.sunspel.jp
photo : Norio Kidera edit & text : Chizuru Atsuta