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Nostalgic Journey冬の釧路と阿寒湖へ、ノスタルジーを感じる旅ガイド。December 19, 2020 /〔PR〕

北太平洋に面し、北海道東部の中心として古くより栄えた都市と、
釧路湿原、阿寒摩周という国立公園に指定された豊かな自然を有する釧路市。
レトロな街並みと圧倒的な大地を巡る冬の旅は、誰の心にも原風景を思い起こさせる。

photo : Shinnosuke Yoshimori illustration : Junichi Koka

 
釧網本線塘路駅近く、二本松展望地から釧路湿原を望む。釧路川は市街地まで続くが、ここでは風の音と動物たちの鳴き声しか聞こえない。自然と自分が一体化したような感覚に。
釧網本線塘路駅近く、二本松展望地から釧路湿原を望む。釧路川は市街地まで続くが、ここでは風の音と動物たちの鳴き声しか聞こえない。自然と自分が一体化したような感覚に。

釧路在住の案内人が教える、
心を満たす自然と食ガイド。

 たんちょう釧路空港から、工業地帯を通って市街地へ。かつて炭鉱の街として賑わった名残と、港町らしい雰囲気が感じられる。そこから車で30分ほど北上すると釧路湿原が広がる。案内するのは、釧路で育ち上京後、Uターンしてこの土地の魅力を発信する名塚ちひろさん。「釧路・阿寒湖エリアは自然、食、カルチャーがバランスよく揃う、楽しみの多い場所」と、とっておきを案内してくれた。
「まず目にしてほしいのは湿原の風景。どこまでも水平に広がる手つかずの景色を目にすれば、太古の大地の姿に思いを馳せたくなります。タンチョウやオジロワシなど、生き生きとした鳥たちに出合えるのもここならでは。木道を歩いたりカヌーに乗ったりしながら目線を変えてみると、より湿原を体感できますよ。マイナス20℃ほどになる真冬にはキラキラと輝く霧氷に出合えることも」

 市街地に戻れば、どこか懐かしい幣舞橋の景色と同じく、ノスタルジーを感じるショップと飲食店が並ぶ。街のカルチャーを支える2つの古本屋『豊文堂書店』と『古書かわしま』は、道東の歴史にまつわる書物が揃い、良質な選書が旅人を長居させる。飲食店ではやはり、海の幸が食欲を誘う。
「カウンターにずらりと並ぶ旬の海鮮を目の前で調理してくれる『番小屋』の炉端焼きは、その味も時間も贅沢なもの。〆には名物のつぶ焼きを『かど屋』で。タレを垂らしてじっくり火を入れたつぶ貝には、旨味が凝縮されています。どちらも老舗で、暖簾をくぐればすぐにそのアットホームな雰囲気を感じられるはずです」
 飲食店が並ぶのは、街の中心を通る釧路川の北側。同じエリアには屋台村『赤ちょうちん横丁』があり、ワインを楽しめる店も。そのほかおにぎり、蕎麦、カレー、パフェ、アップルパイ……と、一日中おいしいものには事欠かない。

自然と文化の神秘の両方を
体感できる阿寒湖エリア。

 そしてもう一つ、釧路空港に降りたなら訪れたいのが阿寒湖エリア。湿原とはまた異なる、道東の雄大な一面を感じられる場所だ。
「雄阿寒岳、雌阿寒岳という2つの活火山の間にある阿寒湖。温泉が楽しめるほか、アイヌ語で『煮え立つ場所』という意味の泥火山『ボッケ』を遊歩道から眺められ、地球のパワーを存分に感じます。湖の景観も抜群で、真冬には凍った湖面に咲く霜の花『フロストフラワー』が見られることも。アイヌの人々が暮らす集落『阿寒湖アイヌコタン』があり、その歴史に触れられる施設も充実。自然と文化の神秘の両方を体感できます」
 太古から続く歴史に豊かな自然、そしてノスタルジックなスポットの数々。釧路と阿寒湖を巡る旅は、人間としてのプリミティブな感情を呼び起こしてくれる。

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Navigator

名塚ちひろ Chihiro Nazuka

釧路市阿寒町で『ゲストハウスコケコッコー』を営む傍ら、デザイナーとしても活躍。一般社団法人ドット道東の理事としてガイド誌『.doto』の制作や、市民団体クスろでの活動など、釧路の魅力を幅広く発信中。

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幣舞橋の下を通るトンネルから眺めるサンセット。舵輪をモチーフにした街灯の柔らかな光が空を照らし、一層ロマンチックに。

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旧岩保木水門で出合ったタンチョウ。空を飛ぶ姿はなかなか見られない。一層優雅で、もし観察できればラッキーだ。

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昭和47(1972)年から釧路の街を見守る喫茶『仏蘭西茶館』(釧路市末広町5−5)。時が止まっていたかのようなレトロな店内は、まさに純喫茶という空間。小倉パフェ(¥900)が美味。

ローカルに暮らす人のように、釧路市街地と阿寒湖を往復。

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JR釧網本線、根室本線が乗り入れる釧路駅。釧路空港や阿寒湖を往復するバスもここから乗車できる。

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駅内の『ばんばん』のおにぎり。上から天むす(¥200)、焼きおにぎり(みそ/¥180)、ザンギマヨネーズ(¥220)。手作りの味が旅情をかきたてる。

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昭和57(1982)年開業の『豊文堂書店』(釧路市白金町1−16)には古書のほかレコードも並ぶ。店主の豊川大輔さんは、父・俊英さんから店を最近受け継いだ。

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地元の郷土史にまつわる古書や、道内から優れた作品を数多く生み出した文芸誌『北方文芸』の古本も取り揃える。レコードのラインナップは特にジャズが豊富。

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湿原で遭遇した野生のエゾシカ。冬毛は灰色がかっている。道路にも頻繁に出現するため、飛び出し注意。

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『ぬさまい東家』(釧路市南大通1−1−5)の無量寿(¥850)は濃厚ながらするする食べられる。ごま油を合わせた醤油ベースの汁に、冷たい蕎麦を絡めた一品。

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バス停「十字街7丁目」のステンドグラス。マンホールや街灯などにタンチョウがあしらわれている。

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炉端焼き店『番小屋』(釧路市末広町4−9)で、店を切り盛りする女性たちのもてなしに心温まる。名物鯨ベーコン(¥800)ほか、海鮮を心ゆくまで堪能できる。

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開設50年を超える道内最古の屋台村『釧路赤ちょうちん横丁』。個性的な酒場が26店舗も営業中。

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横丁内のバー『デミナミ』(釧路市川上町4−1)は、グラスワインを数多く取り揃える人気店。イタリアンを中心としたつまみで、日替わりメニューも豊富。

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白湯山は阿寒湖の南に位置し、高さ950m。標高815mにある展望台へ向かう途中、雪景色が美しい。

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阿寒湖を見下ろす白湯山、その登山道の雄大さにも圧倒される。展望台付近は地熱帯で、雪が積もらない。

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阿寒湖畔の森の中から覗く『ボッケ』。100℃近い泥が火山ガスとともにポコポコと噴き出している。

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『ボッケ』へ向かう遊歩道もまた野生動物の生息地。木の実をかじる音のする方に目を凝らすとエゾリスが。

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釧路市街地へ戻り、『豊文堂書店 北大通店』を引き継いだ『古書かわしま』(釧路市北大通8−1)へ。店主・川島直樹さんの選書からは本への強い愛を感じる。

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1907年開業の老舗菓子店『浦田菓子舗』(釧路市北大通8−1)のビル。童心を思い出させる言葉に頬が緩む。

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『浦田菓子舗』のアップルパイ(¥2,700)は絵本に出てくるような佇まい。中にはリンゴがたっぷり。

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メニューはつぶ焼き(5個¥900)とラーメンのみの『かど屋』(釧路市栄町4−1)。一度味つけしながら火入れし、一日寝かせて味を染み込ませたつぶ貝は絶品。

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ストリングカレー(¥1,030*トッピング込み)を求め『イッケンヤカレー コミン』(釧路市富士見3−3−15)へ。

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ほろほろチキンにやみつきになるカレーと、フレンドリーな『コミン』の店主。地元の人が集うのも頷ける。

Area Data

道外から釧路市街地へのアクセスは、まずは飛行機で釧路空港へ。ここでレンタカーを借りるのが最も便利だが、飛行機の時間に合わせて釧路駅行きのバスもある。市街地はコンパクトで、徒歩でも十分に回れる。湿原へはJR釧網本線釧路湿原駅、塘路駅を利用するか、釧路駅からバスも。ただし目的地により行程、所要時間が変わるため注意。阿寒湖へも釧路駅から定期路線バスでおよそ2時間。湿原、阿寒湖の各展望台へは、天候によってはガイドを伴うのがベター。
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Souvenirs

釧路・阿寒湖から、持ち帰ってほしいお土産。
選・名塚ちひろ

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漁業の街らしいアイデア商品は「鉄フライパンを洗うのに便利」。くしろ魚網たわし¥400(道の駅 阿寒丹頂の里▷釧路市阿寒町上阿寒23−36−1)

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「チャーミングな佇まいに癒やされる」トレーニング中の熊の木彫り。腹筋熊¥3,200〜(熊の家 藤戸▷釧路市阿寒町阿寒湖温泉4−7−12)

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作家が麦から育てた「ローカルの人々に人気のインテリア」。ヒンメリ¥2,500〜(RHYTHM 02▷釧路市阿寒町新町2−4−13)

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「『くしろよろしく』の回文がキャッチー」で素材も北海道産。9464649 hokkaido cookie¥1,021(RHYTHM▷釧路市鳥取大通8−7−27)

Information

冬の道東を余すことなく楽しむための、ヒント満載のウェブサイト。
釧路・阿寒湖観光公式サイト
“SUPER FANTASTIC Kushiro Lake Akan”

四季折々の楽しみ方から、ガイドツアー、グルメ、宿泊、お土産、イベントの情報まで、釧路・阿寒湖の観光情報を網羅したウェブサイト“SUPER FANTASTIC Kushiro Lake Akan”。エリアの魅力が詰まったスペシャルムービー「くしろうの出会い」や、名所の8K映像が公開中のほか、市内宿泊施設を利用する旅行者を対象に豪華景品の当たる「#トク旅くしろプレゼントキャンペーン」の情報も。釧路・阿寒湖を訪ねるならチェックを。

公式サイトはこちら

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釧路湿原を川の目線から楽しめるカヌー体験。白銀の世界は絶景そのもの。運が良ければ霧氷やダイヤモンドダストも見られる。
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真冬の朝、阿寒湖に咲く霜の花「フロストフラワー」。風が吹けば崩れる儚さもまた、幻想的な風景に出合えた喜びを増してくれる。

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