FOOD 食の楽しみ。

料理人・野村友里さんがミキサーでつくる、季節の野菜をたっぷり使った滋味深いスープ。June 13, 2024

ふだんの料理に調理家電を取り入れて、手軽に、効率よく、おいしくできたら、料理はもっと楽しい時間になるはず。シェフや料理人、料理のプロから調理家電を使った簡単レシピを教えてもらいました。

ミキサーがあればレストランの味に近づける。「これからの季節はガスパッチョもいいですね」
ミキサーがあればレストランの味に近づける。「これからの季節はガスパッチョもいいですね」

ITEM : 〈象印〉ミルつきミキサーBM-SS10

独自の「クラッシュ&カット チタンコートブレード」の刃が混ざりにくい葉物野菜や氷も効率よく捉え、粉砕、切削してくれる。コーヒー豆も挽けるミル機能も付いて便利。¥12,100(象印 0120−345−135)

素材をまるごと生かしてスープやオイルに。

「ふだんからミキサーで野菜のスープやハーブオイルを作っています」と話すのは料理人の野村友里さん。特に季節のスープは、旬の野菜をまるごと使った滋味深いメニュー。

「今回は新玉ねぎを使いました。ミキサーにかける前に、鍋で蒸し煮にして塩麹を入れて、ペーストにしておくのがポイント。水分が残ったままだとスープ量が増えてミキサーから溢れてしまうこともあるので。濃度は豆乳か牛乳を足しながら調整します。野菜はそのとき手に入るものでよくて、なすやとうもろこしでもおいしいですよ」

一方、ハーブオイルはサラダや魚料理に合う万能オイル。

「今日はしそオイルを作りました。大葉に山椒の葉、太白ごま油を入れてミキサーにかけるだけ。山椒の葉の代わりにミントを入れてもいい。他にもフェンネルオイル、バジルオイル、セロリオイルも。また、アボカドトーストにふりかけたデュカは、複数のスパイスとナッツを混ぜて作るミックススパイス。ミルミキサーがあれば簡単にできます。挽きたてがおいしいので、少量ずつ作るのがおすすめです」

アボカドトーストは朝の定番メニュー。オイルやデュカで、味はもちろん見た目もアクセントに。
アボカドトーストは朝の定番メニュー。オイルやデュカで、味はもちろん見た目もアクセントに。

季節のスープとデュカのアボカドトースト

    〈材料〉2人分
    新玉ねぎ…3個 
    塩麹…大さじ1 
    豆乳または牛乳…適量 
    塩またはバター…適宜 
    (好みで)チミチュリソース、サワークリーム、ハーブオイル…各適宜
    1.カットした新玉ねぎを蒸し煮して軟らかくする。
    2.1の鍋に塩麹を入れ、豆乳か牛乳でのばし、好みの濃度になるまでペーストにする。味が足りなければ塩かバターを入れて味を調える。
    3.ミキサーに入れて撹拌する。器に盛り、好みでチミチュリソースやサワークリームを入れ、ハーブオイルを垂らす。

    *デュカのアボカドトーストの作り方/ごま、コリアンダー、クミン、山椒、胡椒など好みのスパイスとミックスナッツをミルミキサーで粉末にしてデュカを作る。パンに潰したアボカドを塗り、デュカとパプリカパウダー、ピンクペッパー、塩を散らす。好みでハーブオイルを垂らす。

野村友里 Yuri Nomura料理人

長年おもてなし教室を開いていた母の影響で料理の道へ。2012年、東京・原宿に『restaurant eatrip』(現在一時閉店)を、’19年に『eatrip soil』をオープン。著書に『とびきりおいしい おうちごはん』(小学館)他。

photo : Akiko Baba edit & text : Chizuru Atsuta

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