TRAVEL あの町で。

匠の技とクラフトに触れながら 山間の名湯、
『界 奥飛騨』で過ごす時間。Mountain Spa and CraftsOctober 19, 2024 /〔PR〕

暮らしを彩るクラフトや、その土地に根付いた手仕事に触れることは、旅の醍醐味の一つ。
2024年9月に開業したばかりの岐阜県・平湯温泉にある『界 奥飛騨』で、
山に湧く名湯に癒やされ、飛騨地域の新旧デザインとともにくつろぐ至福の時間を。
「飛騨MOKUの間」。寝台の上部には伝統技術の曲木をモチーフに、飛騨産の広葉樹ブナ、タモ、サクラ、ナラの木で構成されたヘッドボードが。露天風呂が付いた部屋もある。
「飛騨MOKUの間」。寝台の上部には伝統技術の曲木をモチーフに、飛騨産の広葉樹ブナ、タモ、サクラ、ナラの木で構成されたヘッドボードが。露天風呂が付いた部屋もある。
飛騨産の木材を随所に取り入れているフロント。
飛騨産の木材を随所に取り入れているフロント。
2棟の客室棟と湯小屋棟、離れ棟に囲まれた中庭。一角にある足湯スポットからは四季折々の山の景色が楽しめる。
2棟の客室棟と湯小屋棟、離れ棟に囲まれた中庭。一角にある足湯スポットからは四季折々の山の景色が楽しめる。
飛騨の工芸技術に触れる「飛騨の匠体験」では、実際に木を曲げて風呂敷を結んで使う「曲木ハンドル」を作る。
飛騨の工芸技術に触れる「飛騨の匠体験」では、実際に木を曲げて風呂敷を結んで使う「曲木ハンドル」を作る。
中庭に面した離れ棟にはトラベルライブラリーを併設。「飛騨の匠体験」や奥飛騨温泉郷の歴史を知る「温泉いろは」などのプログラムもここで行われる。
中庭に面した離れ棟にはトラベルライブラリーを併設。「飛騨の匠体験」や奥飛騨温泉郷の歴史を知る「温泉いろは」などのプログラムもここで行われる。
頭上に穴が開いた形状の大浴場の露天風呂は、奥飛騨の豪雪地帯に見られる雪の回廊をモチーフにしている。
頭上に穴が開いた形状の大浴場の露天風呂は、奥飛騨の豪雪地帯に見られる雪の回廊をモチーフにしている。
『界 奥飛騨』がある奥飛騨温泉郷の一つ、平湯温泉は国内有数の温泉湧出量を誇る。中庭には湯の川が流れる。
『界 奥飛騨』がある奥飛騨温泉郷の一つ、平湯温泉は国内有数の温泉湧出量を誇る。中庭には湯の川が流れる。
湯小屋棟にある湯上がり処では入浴で奪われた水分やビタミンを補給できる飲料が用意されている。窓から山景も。
湯小屋棟にある湯上がり処では入浴で奪われた水分やビタミンを補給できる飲料が用意されている。窓から山景も。
夕食は地元の食材を生かした会席料理。写真は「飛騨牛の朴葉つと焼き」。焼き台を使うことで好みの焼き加減にできる。
夕食は地元の食材を生かした会席料理。写真は「飛騨牛の朴葉つと焼き」。焼き台を使うことで好みの焼き加減にできる。
館内には地元の家具メーカー〈飛彈産業〉の曲木の椅子が配されている。
館内には地元の家具メーカー〈飛彈産業〉の曲木の椅子が配されている。

風光明媚な景色と手仕事に癒やされる宿。

 北アルプスに位置する奥飛騨温泉郷の一つ、乗鞍岳の麓にある平湯温泉。かつて武田信玄の軍が白い猿に導かれて発見したという言い伝えのある、奥飛騨のなかでも最も古い温泉だ。そんな歴史ある土地で今年9月に開業したのが『界 奥飛騨』。雄大な名峰に囲まれ、どこを向いても山々の姿が望める抜群の眺望と、泉質の良い温泉、飛騨の美しい木工デザインが楽しめる宿となっている。
界 奥飛騨』は4つの棟と中庭があるつくり。東と西の客室棟、湯小屋棟、離れ棟が点在し、それらに囲まれるような形で中庭が存在する。棟と棟の間は公道が通り、温泉街らしく他の施設とも隣接している。完全に囲まれた環境でないのは、この土地の歴史に関係している。大正時代、集落には共同浴場があり、住民は家から歩いて出かけ、湯浴みする習慣があった。かつて共同浴場だった場所は現在、共同の足湯スポットとして残っており、宿のすぐそばにある。外と中の境界線をあえて緩やかにしているのは、滞在中に館内の温泉大浴場や露天風呂のみならず、このエリアを自由に回遊してほしいという思いがあるから。歩き回って疲れたら、離れ棟の軒先で自由に足湯ができる。目の前にそびえるアカンダナ山の季節によって変化する景色や、空の青と雲の白、山の緑と、刻々と変化していく色彩のコントラストをのんびりと眺めるのもいい。
 奥飛騨温泉郷が位置する岐阜県は、森林面積が県全体の81%を占める地域であり、匠の技術を生かした家具の産地としても知られる。その伝統と文化に触れられるよう、館内はフロントから客室、大浴場、離れまで、飛騨高山の代名詞でもある「組木」や「曲木」の技術を取り入れている。なかでも客室で目を引くのが曲木をモチーフにした寝台上部にあるヘッドボード。ほかにも家具や小物に至るまで、宿全体で新旧の飛騨デザインを体感できるのも魅力だ。
 清らかな空気に包まれた山間の集落で、名湯とともに木々に癒やされる。どこを見渡しても山がぐっと近くに感じられるのもこの土地ならでは。そこから生まれる、美しく精巧な手仕事に思いを馳せる時間は、日常にはない贅沢な時間となるだろう。

全客室の半数以上となる28室は露天風呂付き。濡れたまま上がれるソファがあり、山を眺めながら好きなときに出たり入ったりできるのも魅力。泉質は中性で肌に優しい。
全客室の半数以上となる28室は露天風呂付き。濡れたまま上がれるソファがあり、山を眺めながら好きなときに出たり入ったりできるのも魅力。泉質は中性で肌に優しい。
客室のしつらえは、高山祭に見られる絢爛豪華な「紅」の色合いをアクセントに。クッションのカバーは飛騨染のもの。
客室のしつらえは、高山祭に見られる絢爛豪華な「紅」の色合いをアクセントに。クッションのカバーは飛騨染のもの。
伝統的な漆塗りである飛騨春慶 (ひだしゅんけい) のウォールアート。
伝統的な漆塗りである飛騨春慶(ひだしゅんけい)のウォールアート。
干し野菜と豚肉の味噌鍋や朴葉蒸し、ぼっか煮など、地元ならではの料理を味わえる朝食。
干し野菜と豚肉の味噌鍋や朴葉蒸し、ぼっか煮など、地元ならではの料理を味わえる朝食。
離れ棟にある、飛騨の森を思わせるデザインの壁。匠の仕事を代表する、使い込まれたノミやカンナなどの工具が展示されている。
離れ棟にある、飛騨の森を思わせるデザインの壁。匠の仕事を代表する、使い込まれたノミやカンナなどの工具が展示されている。
ルームホルダーは〈kino workshop〉デザインのもの。森を育てる段階で伐採された飛騨の広葉樹を使用しているという。
ルームホルダーは〈kino workshop〉デザインのもの。森を育てる段階で伐採された飛騨の広葉樹を使用しているという。
界 奥飛騨
 

岐阜県高山市奥飛騨温泉郷平湯138 ☎050−3134−8092(界予約センター) チェックイン15:00/チェックアウト12:00 ¥31,000~(1泊2名1室利用時1名あたり。夕朝食付き。税・サービス料込み)全49室 電車ではJR高山駅より車で約45分。東京から行く場合、新宿より高山濃飛バスにて平湯バスターミナルまで約4時間40分。

地域に根付いた民芸とクラフトを楽しむ〈界〉の宿。

全国に展開する温泉旅館ブランド〈界〉では、滞在中、土地の魅力をより楽しめるおもてなし「ご当地楽」をはじめ、さまざまな体験プログラムがある。なかでも、地域の伝統工芸や民芸を取り入れたクラフトを堪能できる3つの宿をご紹介。

界 由布院「わらい体験」

界 由布院「わら綯い体験」

日本の原風景を眺めながらお守りづくりを。

由布岳と棚田の風景に癒やされる宿。「ご当地楽」では、日本の手仕事の原点「わら綯い」でお守りづくりの体験ができる。「綯う」とは「藁をより合わせること」を指し、縄は手を合わせてできることから「祈りのカタチ」といわれている。▷大分県由布市湯布院町川上398 ¥38,000~(1泊2名1室利用時1名あたり。夕朝食付き。税・サービス料込み)

界 津軽「津軽こぎん刺し体験」

界 津軽「津軽こぎん刺し体験」

縫うごとに気持ちがなごむ伝統工芸。

青森県弘前市の奥座敷にあるこの宿で体験できるのは、青森を代表する伝統工芸「津軽こぎん刺し」。客室には誰でも簡単にできるようにアレンジされたキットを用意。一針一針縫うごとに、柄が仕上がっていく楽しさも。▷青森県南津軽郡大鰐町大鰐字上牡丹森36−1 ¥28,000~(1泊2名1室利用時1名あたり。夕朝食付き。税・サービス料込み)

界 鬼怒川「益子焼ナイト」

界 鬼怒川「益子焼ナイト」

益子焼の背景と、器の楽しみ方を学ぶ。

鬼怒川の渓流に面した丘の上に佇み、四季折々の風景を望める中庭と、とちぎ民芸の温もりに包まれた館内が魅力。ここでは、益子焼に詳しい「益子焼マイスター」が益子焼の特徴や歴史、器の楽しみ方を紹介。「用の美」を感じられる。▷栃木県日光市鬼怒川温泉滝308 ¥31,000~(1泊2名1室利用時1名あたり。夕朝食付き。税・サービス料込み)

●問合せ/界予約センター ☎050−3134−8092

photo : Masanori Kaneshita edit & text : Chizuru Atsuta

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