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日本の原風景が残る『界 由布院』で
ゆっくり過ごすひとりの時間。Me Time at KAI YufuinOctober 20, 2022 / 〔PR〕

充実したひとりの時間を過ごすには、日常とはかけ離れた場所へ旅に出るのが近道かもしれない。一面に広がる棚田、由布岳の雄大な景色のもと、季節の移ろいを体感できる大分県の温泉宿『界 由布院』。一日中、温泉に浸かりながら、流れゆく雲を見上げる。そんな贅沢な時間を過ごしてみては。

目の前に広がる棚田を眺めながら部屋の縁側で読書に耽る。その土地の歴史や文化を知ることで旅の時間はぐっと有意義なものに。
目の前に広がる棚田を眺めながら部屋の縁側で読書に耽る。その土地の歴史や文化を知ることで旅の時間はぐっと有意義なものに。
丸竹の連なる外壁が目を引くエントランス。ここからフロント棟へ。
丸竹の連なる外壁が目を引くエントランス。ここからフロント棟へ。
窓越しに雄大な由布岳を望む大浴場。内風呂には源泉掛け流しの「あつ湯」とゆっくり浸かれる「ぬる湯」の浴槽がある。奥には露天風呂も。
窓越しに雄大な由布岳を望む大浴場。内風呂には源泉掛け流しの「あつ湯」とゆっくり浸かれる「ぬる湯」の浴槽がある。奥には露天風呂も。
宿泊棟から眺める棚田の光景は壮観。季節によってまた違った景色が映し出される。奥に見える2つの平屋は地域の文化に触れられるご当地部屋「蛍かごの間(棚田離れ)」。
宿泊棟から眺める棚田の光景は壮観。季節によってまた違った景色が映し出される。奥に見える2つの平屋は地域の文化に触れられるご当地部屋「蛍かごの間(棚田離れ)」。
フロントロビーは、農家の玄関などの土間となる「たたき」を象徴する空間。フロントカウンターにある羽釜のオブジェもユニーク。
フロントロビーは、農家の玄関などの土間となる「たたき」を象徴する空間。フロントカウンターにある羽釜のオブジェもユニーク。

四季折々に表情を変える棚田に佇む温泉宿。

 ひとり旅の醍醐味といえば、誰にも気を使うことなく、自由気ままに過ごせること。旅の時間はすべて自分中心に回るから、家族や友人と過ごすものとはまた違う魅力が詰まっている。
 日本屈指の温泉地である大分県由布院。今年8月に開業した『界 由布院』は、ひとりの時間をより豊かにしてくれる宿だ。目の前に由布岳を望み、国内有数の源泉数、湧出量を誇る由布院温泉エリア。その中心街からは少し外れた里山にひっそりと佇む。かつて文豪が温泉地に逗留したように、今なら「ワーケーション」といった形で仕事をしながら滞在したり、あるいは何もしない時間を楽しんだりと、ひとりで過ごすための“お籠もり”が叶う場所でもある。宿のコンセプトは「棚田暦で憩う宿」。大分県の「大分」という地名は「大いなる田」に由来しており、田んぼや棚田に縁がある土地。山間にある由布院周辺もかつては四季折々の田園風景が広がっていた。この施設の設計、デザインを手がけた建築家の隈研吾は、原風景の一つである棚田を宿の中心に置き、このエリア全体が農村を思わせるような作りを考えたという。

夕食は地元の食文化を生かした会席料理。4種の肉をすっぽん出汁にくぐらせていただく「山のももんじ鍋」。写真はジビエでも珍しい穴熊肉。
夕食は地元の食文化を生かした会席料理。4種の肉をすっぽん出汁にくぐらせていただく「山のももんじ鍋」。写真はジビエでも珍しい穴熊肉。
ご当地部屋「蛍かごの間(棚田離れ)」の寝室。淡い光が点滅する「蛍かご照明」は、七島藺工芸作家、岩切千佳の作品。
ご当地部屋「蛍かごの間(棚田離れ)」の寝室。淡い光が点滅する「蛍かご照明」は、七島藺工芸作家、岩切千佳の作品。
露天風呂が付いている客室もあり、くぬぎ林を眺めながら、24時間好きなときに入浴できる。
露天風呂が付いている客室もあり、くぬぎ林を眺めながら、24時間好きなときに入浴できる。

 エントランスから一歩中へ入ると、差し込む陽の光と陰影が美しく照らし出されるロビーが迎えてくれる。砂利や石、石灰などを混ぜて固めた床など、この空間は農家の玄関をイメージ。その先にあるパブリックスペースにはトラベルライブラリーがあり、大分の歴史や文化にまつわる書籍が。さらに、宿の「座敷」となるようにデザインされた「棚田テラス」には、国内では大分県の国東半島のみでしか生産されていない七島藺を使用した座椅子を配置。ここに座ると、高台から美しい棚田のランドスケープを一望できる。大浴場には、ほぼ正面に見える雄大な由布岳をはじめ、山々の美しい稜線を眺めながらゆったりできる内風呂と露天風呂がある。客室はいくつかのタイプがあるが、なかでも印象的なのが、ご当地部屋「蛍かごの間(棚田離れ)」。棚田の中に佇む平屋タイプの部屋は、農家らしい寄せ棟屋根(頂上から軒先に向かって4方向に屋根の面がある構造)になっており、室内には七島藺による畳と照明を配している。縁側のある、大きな掃き出し窓からは棚田の景観をすぐ近くで望むことができ、穂の香りや虫の声もより身近に感じることができる。食事は地元産の食材をふんだんに取り入れた特別会席。ジビエや名産の椎茸といった野山の恵みを心ゆくまで堪能できる。また、由布院の文化に触れる「ご当地楽」では、農閑期に行われる手仕事「わら綯い」でお守りづくりを体験。土産コーナーでは竹や七島藺の伝統工芸品の買い物も楽しめる。

 敷地全体の北側はくぬぎ林、南側は朝霧の見える谷、東側に由布岳、西側は棚田と、どこにいてもこの地の美しい自然を感じることができる『界 由布院』。朝霧から夕焼けまで、さまざまに表情を変える原風景を眺めながら、温泉に癒やされ、内なる声を聞いてみる。ここは、ひとりで過ごすための豊かな時間を約束してくれる。

界 由布院

田園風景の四季を感じる、風格のある「上質な農家風の奥座敷」が宿のデザインコンセプト。
▷大分県由布市湯布院町川上398 ☎0570−073−011(界予約センター)チェックイン15:00/チェックアウト12:00 料金:¥35,000~(1泊2名1室利用時1名あたり。夕朝食付き。税、サービス料込み)1名からでも予約可能 全45室

About “KAI” in Japan
ひとり旅にもやさしい、全国の〈界〉へ。

野リゾートが全国に展開する温泉旅館ブランド〈界〉。「王道なのに、あたらしい。」をテーマに、季節の移ろいや和の趣、伝統を生かしながら現代のニーズに合わせたおもてなしを追求している。地域の伝統文化や工芸を体験する「ご当地楽」、地域の文化に触れる客室「ご当地部屋」が特徴。現在、全国各地に展開する。2022年11月には『界 雲仙』『界 出雲』が開業、また『界 玉造』がリニューアルオープンする。

About “KAI” in Japan ひとり旅にもやさしい、全国の〈界〉へ。界 由布院 星野リゾート

にぎやかな温泉街を楽しむ『界 別府』。

日本一の源泉数および湧出量を誇る別府温泉。昨年開業した『界 別府』は、かねてより全国から多くの湯治客が訪れる北浜地区に位置する。宿コンセプトは「ドラマティック温泉街」。和紙のちょうちんが照らす石畳の路地や温泉街にある夜店をイメージした館内は、湯治客がにぎやかな温泉街をそぞろ歩きする様子を彷彿させる作り。すべての客室から眼前に別府湾を望むことができる。

▷大分県別府市北浜2−14−29 ☎0570−073−011(界予約センター)チェックイン15:00/チェックアウト12:00 料金:¥32,000~(1泊2名1室利用時1名あたり。夕朝食付き。税、サービス料込み)全70室

温泉街をテーマにした館内には別府湾を眺めながら浸かることができる足湯もある。
温泉街をテーマにした館内には別府湾を眺めながら浸かることができる足湯もある。
ご当地楽は、豊富な温泉と桶から生み出された音色を奏でる「湯治ジャグバンド」。
ご当地楽は、豊富な温泉と桶から生み出された音色を奏でる「湯治ジャグバンド」。

●問合せ/界予約センター ☎0570−073−011

photo : Yayoi Arimoto illustration : Shinji Abe (karera) text : Chizuru Atsuta

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