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人気作家や若手など、ユニークな展示を開催する東京・青山のギャラリー『Information』。黒田美津子さんが”新しいもの”に出合いに行く店。May 22, 2025

黒田美津子さんが”新しいもの”に出合いに行く店。東京・青山『Information』
左がオーナーの山城さん。『Information』の展示をきっかけに実験的に製作された岩田哲宏のオブジェを見ながら、作り方の説明を受けたり、感想を語り合う黒田さん。

脳内を刺激するアーティストの作品に巡り合える。

黒田美津子さんが”新しいもの”に出合いに行く店。東京・青山『Information』
韓国のチョン・ヒョンジェによる絹を使ったオブジェ。「形が研ぎ澄まされていてほかにはない独自性があります」と黒田さん。¥132,000。
黒田美津子さんが”新しいもの”に出合いに行く店。東京・青山『Information』
西村青のガラス。グラス各¥6,600、ベース¥19,800。

展示を見にくるたびに、いつもは休んでいる脳の一部が刺激される気がします。窓から差す光の美しさや、空気感の良さ、ディスプレイの仕方も加わって、想像もしなかった新鮮なものと出合うことができるんです。それだけオーナーの山城さんが独自の、ほかにはないアプローチをしているということだと思います。器やオブジェなど、ここの展示で購入したものもいろいろ。西村青さんのグラスは水を飲むときに使っています。水がとてもきれいに見えて、サイズも大きすぎず小さすぎずちょうどいいんです。

黒田美津子さんが”新しいもの”に出合いに行く店。東京・青山『Information』
岩田哲宏の三連花器¥44,000。
黒田美津子さんが”新しいもの”に出合いに行く店。東京・青山『Information』
藤城成貴のペーパーオブジェ¥35,200。330×600㎜の紙から切り出した4つのパターンをホッチキスだけで固定。

岩田哲宏さんの器も愛用中。彼はオブジェ的なものも作っていて、土だけではない素材の作品もあります。彼自身は自分のことをスモールメーカーと言っているそうで、陶芸家とデザイナーの間にいるような存在だと感じています。インテリアの世界もそうですが、固定観念をくずすのってけっこう難しい。でも、展示作家たちの作品はどれも固定観念にとらわれていない。それってこれからの時代に求められる、大事なことだと思います。ここに来ると、作品を鑑賞するだけでなく、ものづくりの考え方も感じ取ることができます。

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2019年11月にオープン。当初は洋服などを扱っていたが、コロナ禍を経て現在の展示会を中心としたギャラリースタイルに。「自分自身の好みは変わらないので、自分を飽きさせないためにもいろんな方と関わったほうが面白いかなと思って、あまり決め込まないでやっています」と、オーナーの山城真之さん。展示は月1、2回程度行っている。

住所:東京都港区南青山4−24−10−2F
営業は不定期。オープンデイはInstagram(@information.jp)にて。

公式instagram

黒田美津子さん

黒田美津子Mitsuko Kuroda

雑誌編集を経て、2017年「Laboratoryy」設立。空間や撮影、展示のインテリアスタイリングのほか企画展を手がけるなど活動は多岐にわたる。本誌連載も好評。

laboratoryy.work

photo : Isao Hashinoki (nomadica) edit & text : Wakako Miyake

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