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小規模生産者の品を扱う食料品店。長野・軽井沢の『HORSE AND THE SUN』。黒田美津子さんが”新しいもの”に出合いに行く店。May 20, 2025

2025年6月号の「新しい暮らしに出合える、店ともの。」は、インテリアスタイリストの黒田美津子さんが、これまで知らなかったものを発見できる3店を、おすすめ品とともに紹介。ここでは、長野・軽井沢『HORSE AND THE SUN』をWEBで特別に公開します。

黒田美津子さんが”新しいもの”に出合いに行く店。長野・軽井沢『HORSE AND THE SUN』
調味料から菓子、豆腐や納豆、生ハム、ソーセージ、飲料、野菜や果物などの生鮮食品まで小さな店にぎっしりと食料品が並んでいる。主馬さんの木工場も併設。

厳選した食料品が並ぶ、小さなスーパーマーケット。

黒田美津子さんが”新しいもの”に出合いに行く店。長野・軽井沢『HORSE AND THE SUN』
プレミアムポップコーン純正しょうゆ味¥410。有機豆を使用。黒田さんは「しっかりした味付けで映画鑑賞のお供にしています」とのこと。
黒田美津子さんが”新しいもの”に出合いに行く店。長野・軽井沢『HORSE AND THE SUN』
男鹿なまはげの塩80g¥356、得用300g¥777。

1年半前、北軽井沢に撮影スタジオ兼アトリエ「Fern」を構えました。以来、東京と二拠点で生活をしています。北軽井沢に行く際に必ず立ち寄るのが、最近知ったこの食料品店。東京を出発して高速のインターチェンジを降りたら、まずここに寄ってドーナツとコーヒーでひと息つくのが、いつものルート。来ているお客さんとも気軽に話せる雰囲気があるので、見ず知らずの人と何がおすすめかなど情報交換しながら、調味料など気になるものを買い込みます。

黒田美津子さんが”新しいもの”に出合いに行く店。長野・軽井沢『HORSE AND THE SUN』
長野・佐久『Maru Cafe』の自家製粒マスタード¥1,080。佐久市産のエゴマ入り。
黒田美津子さんが”新しいもの”に出合いに行く店。長野・軽井沢『HORSE AND THE SUN』
ハウスブレンドコーヒー¥520、自家製ドーナツ¥290〜。

大手メーカーのものは基本的には扱っていなくて、個人や家族でやっている生産者のものが中心。生鮮食品も軽井沢周辺のストイックな作り手から直接仕入れているそう。私の印象ですが、軽井沢周辺はツーリスト向けの店が多く、日常に使える気の利いた食料品店が少ない。だから、ここができたのはとても嬉しいです。これまで藻塩や昆布、柚子胡椒、薄口醤油やジュースなどを購入しましたが、どれを選んでもおいしい。しかも、ここで初めて見たものが多くて、新しい味を知ることができるのも楽しいです。常に新鮮なものと出合える、山の生活に欠かせない店になっています。

Shop DataHORSE AND THE SUN

ずっと食料品系の仕事をしていた高橋今日子さんが、木工作家でもある夫の高橋主馬さんとともに2024年6月にオープンした食料品店。「個人や家族で作っている小規模生産者のものがほとんどです。でも、スーパーマーケットのような店をやりたいという気持ちがあるので、価格も含めて日常使いできるものを揃えています」と、今日子さん。湖が目の前にあり、テラスや店内でイートインもできる。

住所:長野県北佐久郡軽井沢町発地348−55 軽井沢レイクニュータウン内
営業時間:10:00〜17:00
店休日:火水休 

公式Instagram

黒田美津子さん

黒田美津子Mitsuko Kuroda

雑誌編集を経て、2017年「Laboratoryy」設立。空間や撮影、展示のインテリアスタイリングのほか企画展を手がけるなど活動は多岐にわたる。本誌連載も好評。

laboratoryy.work

photo : Isao Hashinoki (nomadica) edit & text : Wakako Miyake

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