MUSIC 心地よい音楽を。

音楽家、haruka nakamuraさんが「青い森」をテーマに書き下ろした 「蔦屋書店の音楽」。September 13, 2023

音楽家、haruka nakamuraさんが「森」をテーマに書き下ろした「蔦屋書店の音楽」。

「蔦屋書店」で1年かけて描かれる、「森の窓」から見える風景。

春夏秋冬の移り変わる景色、自身が歩んできた道のり、幼少の記憶、心惹かれる自然や土着的な文化——日々の生活の中で知覚したさまざまなエッセンスを繊細に表現し続ける、音楽家のharuka nakamuraさん。本サイトの連載「土曜の朝と日曜の夜の音楽」でも、素敵な選曲を届けてくれた。

彼の新たなアプローチとして注目したいのが、「蔦屋書店」とのコラボレーションだ。9月8日より蔦屋書店(全国10店舗以上)にて店内音楽や展開を1年間担当する。本を扱う書店のコンセプトでもある「森」がテーマ。新たなサウンドながらどこか懐かしさを内包した、森の深呼吸のようなアンビエント・ミュージックが奏でられている。

本プロジェクトは、2024年夏まで1年間続き、4作品のアルバムをリリース予定。写真家・川内倫子による未発表写真のジャケットともに、美しい装丁のCDアルバムとしても展開される。

そのほかにも、『代官山蔦屋書店』でのイベントが開催予定。10月6日(金)には、翻訳家の柴田元幸さんの「朗読とピアノのセッション」。冬には、山梨県北杜市のレストラン『sundaysfood』の料理人 大給亮一さんを迎えた食のイベント。春には、写真家の川内倫子さんとのひとときも。また、haruka nakamuraさんによる選書コーナーの展開、「青い森」CDブックの販売をはじめとするさまざまな企画が待機している。

ぜひ、蔦屋書店に足をのばし、“森の窓”の外に鳴っている音楽に耳を傾け、新たな世界を覗いてみてはどうだろう。

EVENT INFORMATION

「青い森」 -蔦屋書店の音楽 -
haruka nakamura 蔦屋書店 2023-2024

会場:代官山 蔦屋書店、函館 蔦屋書店、六本木 蔦屋書店、中目黒 蔦屋書店、二子玉川 蔦屋家電、湘南 蔦屋書店、名古屋みなと 蔦屋書店、京都岡崎 蔦屋書店、枚方 蔦屋書店、梅田 蔦屋書店、広島 蔦屋書店、六本松 蔦屋書店

haruka nakamura
青森出身。音楽家。15歳で音楽をするため上京。2008年1stアルバム『grace』を 発表。それまで主にギターを弾いていたが、2ndアルバム『twilight』以降 、ピアノを主体に音楽を作るようになる 。ミュート・ピアノソロアルバム『スティルライフ』『Nujabes PRAY Reflections』 など、いくつかのオリジナルアルバムを発表。2020年より自主レーベル「灯台」 を立ち上げ 、「灯台通信」で手紙のように自身の言葉を伝える発信を行う。杉本博司「江之浦測候所オープニング特別映像」などの映像音楽を手掛け、NHK「ひきこもり先生」Hulu「息をひそめて」 TVドキュメンタリー「安藤忠雄・次世代へ告ぐ」、TVアニメ「TRIGUNSTANPEDE」任天堂「どうぶつの森」に代表されるドラマ、映画、CMなどの音楽を担当。長い間、旅をしながら音楽を続けていたが、2021 年より故郷、北国に帰り音楽を奏でている。
https://www.harukanakamura.com/

text : Seika Yajima

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