修復家・河井菜摘さんが選ぶ、本当に使いやすいキッチン周りの消耗品。December 16, 2025

工夫とアイデアに溢れた台所を訪ねた&Premium145号（2026年1月号）「料理好きの台所」より、修復家・河井菜摘さんが台所のストックスペースに常備している愛用品を教えてもらいました。

Instagramで日々の食事や、自身で使って気に入ったものを紹介する「買いもんマガジン」を発信。好きなものをみんなに伝えたいという思いを持つ河井菜摘さん。10年前に移住した鳥取、学生時代を過ごした京都、そして東京で金継ぎ教室を開催していることから、3 か所を定期的に移動している。だから、消耗品も各場所で使えるよう「手に入りやすいことが大事」だという。「ネットやコンビニですぐに買えるなど、全国どこでも入手しやすいものを買い求めることが多いです。あとはコスパが悪くないこと。これも重要なポイントです」

「綿100％の和晒で、いろんな用途で活躍してくれます。例えば豆腐の水切りや野菜の水気を取るとき、たまにこし餡を作るときにも役立ちます。ほかにもまな板の上やボウルの中など、清潔なエリアを拭くのにもとてもいいんです。こちらは5枚組のスクエアタイプ。ロールタイプもありますが、置く場所などを考えると私にはこちらのほうが合っています。」

食器洗剤はいろいろ使ってみたのですが、今はこれに落ち着きました。環境に優しくて油汚れもしっかり落ちるものってなかなかないんです。もう7、8年愛用しています。ネットで買えるので、どこにいても手に入るところもいいし、爽やかな植物の香りなのだけど、洗い上がりに残らない感じも好きです。手荒れもしにくいんじゃないかな。

いろんな人にすごく良いと聞いていたのですが、ただのビニール袋と何が違うんだろうと思っていました。ところが、一回使い出したらあまりの便利さにびっくり。ラップフィルムより密閉性があるし、ビニール袋より耐久性があって信頼感がある。冷凍もできるし、このまま湯煎もできる。私にとっても、なくてはならないものになりました。重宝しています。

台拭きって何度か煮沸をしていると破れてしまうことが多いのですが、これは綿100％なので厚みがあり、すごく丈夫で長持ちします。また、通常よりもちょっと小さめで、それも洗いやすくていい。カラーも20色展開と豊富なので、各拠点の台所に合わせて色を変えています。パッケージもかわいいので、ちょっとしたお礼として人に贈るのにもちょうどいいんです。

消耗品とは少し違いますが、全部は使わなかった粉ものの袋を留めるなど、ひんぱんに利用しています。これまでさまざまなタイプを使いましたが、これだけで十分、という気にさせてくれました。口を折って、折り目に差し込んでスライドさせるだけ。水を入れて逆さにしても漏れないくらい密閉されます。厚手の袋にもスムーズに差し込めるコーヒー用もあります。

SNSでよく見ていて、良さそうだなと使ってみたら、優れものでした。扱っているコンビニもあるので、全国どこでも手に入れやすい。主にシンクを磨いているのですが、洗剤がなくても水だけでピカピカになります。焦げも取れるので、ガスレンジや五徳にもいいですね。バーッと掃除して、ポイッて捨てるだけ。クレンザー的なものが必要ないので楽です。

白のＬサイズを生ゴミ入れに愛用していますが、気分で他のカラーを買うことも。臭いが外に漏れにくいので、生ゴミ入れだけでなく、犬の散歩にも持ち歩いています。エチケット袋にはＳサイズがぴったり。また、三拠点生活だと移動のタイミングとゴミ捨ての日が合わないこともある。そんなときは、これに生ゴミを入れて結んで冷凍しておくこともあります。

photo : Kenya Abe edit & text : Wakako Miyake