MUSIC 心地よい音楽を。
土曜の朝と日曜の夜の音楽。 今月の選曲家/冬にわかれて vol.1March 02, 2019
March.01 – March.07, 2019
Saturday Morning

音楽の生活をしていると土曜日とか日曜日とか祝日とか、あるいは9:00-17:00とか残業とか、世の中の勤務形態と全く違う時間軸の中にいて、言ってしまえば平日の連続と、ばらばらな勤務時間の中に身を置くことになります。それでもなんとなく窓の外の街の景色や、車の流れ、太陽の日差しを見ると「土曜日ぽい」とか、「今日は休日だな」とか思うものです。それが当たったり、どハズレしたりもしますが……。勝手な思い込みとはいえ、人間が雰囲気を設えたり感じるというのは豊かで面白い事だと思います。(伊賀航)
EP『最初の日は/午後には残って』収録。
EP『最初の日は/午後には残って』収録。
Sunday Night

20世紀のマスターバイオリニスト。ここまで演奏力がすごくなると神気の領域まで行くんだなと感じさせてもらえます。宗教音楽のようにも聴こえるんですよね。昔、灰野敬二さんのパーカッションダンスソロを見に行った時に開場BGM でかかっていて知りました。
技術も素晴らしいけど、「気」がすごい……。人間ってここまでできるんだ、と励みになります。美しさあまりに脳の中に花が咲きます。この美しさのまま、眠りに就くと良い夢が見られると思います。(あだち麗三郎)
アルバム『Short Pieces』収録。
アルバム『Short Pieces』収録。
ミュージシャン 冬にわかれて

『楕円の夢』『たよりないもののために』など揺るぎない名盤を生み出し続け、リリース毎に作品が注目されるシンガー・ソングライター、寺尾紗穂(vo, p)と、寺尾のソロのサポートを務めてきた二人、細野晴臣や星野源、ハナレグミなどさまざまなアーティストのサポートを務めるベーシスト、伊賀航(b/lake、Old Days Tailor)、片想いの一員であり、鈴木慶一やHeiTanakaといったアーティストのサポート、その他プロデュースやレコーディングからソロ活動までこなすマルチ・プレイヤー、あだち麗三郎(ds, sax/あだち麗三郎と美味しい水)の3人から成るバンド。2017年に寺尾紗穂の最新アルバム『たよりないもののために』とほぼ同時にリリースされた7インチ・シングル「耳をすまして」(カップリングの「優しさの毛布でわたしは眠る」共に新たなミックスで本作に収録)でデビュー。2018年にファースト・アルバム『なんにもいらない』をリリース。