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フィンエアーで行く、フィンランド&バルト三国。March 08, 2025
フィンランドのフラッグ・キャリアである、フィンエアー。羽田からヘルシンキには毎日運航があり、日本から行く最初のヨーロッパへの玄関口として日本人にも馴染み深い航空会社だ。フィンランドはもちろん、近隣のヨーロッパ、バルト三国へのアクセスも便利で、業界の中でもいち早くサステナビリティに対する取り組みを取り入れたことでも知られる。そんなフィンエアーの魅力とは。


夜出て、朝着く。ヘルシンキ・ヴァンター国際空港は乗り換えもラク。
羽田からのヘルシンキ便が毎日運航しているフィンエアー。羽田のデイリー運航以外に、冬期は成田、関西空港からそれぞれ週3日運航、夏期はさらに増便し、成田、関西空港からは毎日、名古屋からも運航する。フィンエアーのフライトは夜や深夜に出発する便が多く、到着は翌日の早朝頃となる。うまく機内で睡眠が取れれば、朝イチから行動できるというメリットがある。
また、ヘルシンキ・ヴァンター国際空港は世界のハブ空港でもあるので、乗り換えがスムーズなのも嬉しい。日本からの直行便がない国、例えばバルト三国へ行くのはどの航空会社を使うよりも早くて便利だ。ヘルシンキからエストニアのタリンにはおよそ30分、ラトビアのリーガには1時間、リトアニアのヴィリニュスにも1時間30分ほどのフライト。ヴァンター空港は北欧らしく全体的に落ち着いた雰囲気で、細部に至るまでデザインもスタイリッシュ。サインもわかりやすいので国内線に乗り換えるような感覚で乗り換えができる。
シェンゲン協定非加盟エリア(=日本線が発着するエリア)にあるビジネスラウンジ「Finnair Business Lounge」では、食事やアルコールを楽しめるくつろぎのスペース。仮眠ができるゆったりとした一人がけソファ、ワーキングスペースなど自由にいろいろな席や場所を利用でき、、これから始まる旅に向けてゆっくりと体を休めることができる(使用条件有り)。
飛行によるCO2排出や廃棄物の削減を。地球環境への配慮も快適性の一つ。
フィンエアーが近年、特に力を入れているのがサステナビリティへの取り組み。環境先進国として知られる国だけあって行動も早く、その徹底ぶりもすごい。
昨年、CO2排出効率を改善するために科学的根拠に基づく気候目標を設定した。2023年を基準として、2033年までにCO2排出原単位(CO2e/RTK)を34.5%削減する。これは総排出量の約13%の削減にあたり、長期的には2050年までに排出量を正味ゼロにすることを目指している。
現在、飛行による炭素排出量を削減するために持続可能な航空燃料として知られるSAFを導入。SAFとは使用済みの食用油や動物性脂肪などの再生可能な原料で作られた燃料のこと。これにより化石燃料のジェット燃料と比較して、燃料のライフサイクル中に炭素排出量を最大80%削減することができる。また燃料効率に直接影響することから、カーペット、座席、トロリーまで、機内の様々なアイテムについての軽量化を目指している。
実際に私たちが手に触れる機内食のパッケージやカトラリーも軽量になるように設計されており、エコノミークラスでは紙の容器と木のカトラリーを使用。紙の質感や削ぎ落とされたシンプルなデザインが、かえっておしゃれな印象を感じさせる。ビジネスクラス、プレミアムエコノミークラスでもサステナブルな素材を用いたアメニティなどが取り入れられているが、ラグジュアリー感を損なうことのないよう工夫されている。“節約”や“我慢”という気持ちになることなく、快適さにセンスを感じさせるのはやはりデザインコンシャスな考えが進んでいる国がなせる技だろう。
飛行機という限られた空間で心地よく過ごすための工夫はどの航空会社も余念がないが、フィンエアーのサステナビリティへの取り組みは他社と比較しても群を抜いている。同じ場所に行くなら環境配慮に貢献している航空会社を選ぶ。気持ちよく旅するために、それが快適性につながればなおいい。
InformationFINNAIR
フィンランドのフラッグ・キャリア、フィンエアーは1923年に設立された世界で最も古い航空会社の 1 つ。 2023 年には就航 100 周年を迎えた。ヨーロッパ、アジア、中東、北米へのフライトを運航し、ハブとなるヘルシンキのヘルシンキ・ヴァンター国際空港は日本からのヨーロッパへの玄関口として知られる。成田、羽田発着便は毎日運航、2025年夏期より、名古屋ーヘルシンキ路線を週4便、関西ーヘルシンキ路線をデイリー運航予定。週25便運航で日本とヨーロッパを結ぶ。
photo & text:Chizuru Atsuta
cooperation : Finnair https://www.finnair.com/jp-ja
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