NEKO
〈ドコノコ〉と一緒に猫の習性を学びました。猫めしやDokonoko / March 14, 2019
猫めしや
猫がお腹を見せてごろごろ寝転がっているとき、手がだらんとなって、「うらめしや〜」みたいなポーズになっていること、ありますよね。これはいわば「空中香箱」のようなもので、リラックスしているサインです。猫はいわゆる「猫パンチ」でネズミなどの獲物を攻撃して捕まえるため、手首(前足)の関節はすごくしなやか。力を抜くとぶら〜んとなってしまうので、仰向けに寝転がったときは重力に逆らうことなく、前に手首が落ちてしまうというわけ。ちなみに猫がこのポーズで寝ているのは、限りなく気を抜いている証しです。少しでも警戒心があるとき、猫はいつでも動けるよう肉球を地面につけて寝ています。猫めしやの体勢から動くには時間がかかるため、警戒心を解いて安心しているというわけです。

これは盆踊り、いや、佐渡おけさ寝ですね! 何度か寝返りを打っているうちに、こんな絶妙な格好になったのかなあ?

熟睡しているように見えますが、耳はピンと立っています。カメラの存在に気づいたけど、寝たふりしてるんですね〜。

お気に入りのハンモックでコロコロしてたところを撮られて、「あら、見てたの?」って感じですね。起こしちゃいましたね。

耳の感じからして、これはマジ寝かな。こんなふうに熟睡しているときに手を触ると、いかに手首がぷらぷらかよくわかりますよ。

おお、これはまさに「うらめしや〜」ですね。機嫌よくごろごろしてたのに「何、撮ってんだ!」ってところでしょうか(笑)。

前足は猫めしやで脱力、後ろ足も伸びに伸びて、これは完全なる爆睡状態ですね。安心しきって眠っているのでしょう。

〈ドコノコ〉について
糸井重里率いる〈ほぼ日〉が運営するペットアプリ。一緒に暮らしている犬や猫を登録すれば写真やコメントをつけて投稿でき、世界中のコの写真を見ることができる。投稿した写真はブックに保存されるので、愛猫や愛犬の思い出帳としても。毎日更新される編集部からのおすすめ動画も楽しい。dokonoko.jp

監修・今泉忠明
動物学者
text : Yuriko Kobayashi illustration : Shapre
※『&Premium』No. 45 2017年9月号より