Interior

玄関、お風呂、庭、洗面室……。DIYアイデアは家の隅々に。【築43年の昭和の一軒家、和を残しつつ北欧テイストのDIY改装。】February 15, 2023

2023年1月20日発売の『&Premium』の特集「楽しく部屋を、整える」で紹介した、フリーライターの桒原さやかさんとスウェーデン人の夫、オリバー・ルンドクイストさんが長女の春ちゃん、長男の明ちゃんと住む家。古い家を手に入れ自分たちの手で改装。〝北欧のように〞を叶えるコツを、部屋の空間ごとに聞きました。最後は、家族のDIYのアイデアが存分に活かされた家の様々なスペースを紹介します。

思いついたら即DIYエトセトラ。

大きな下駄箱をなくした壁をブルーグレーにペイントし、〈イケア〉などのフックを取り付けた玄関。帰宅したらコートやバッグはここに掛けてから室内へ。「濡れて帰宅することが多い北欧ではどこもこんなふうですよ」とふたり。北欧 DIY改装 北欧、暮らしの道具店 イケア 『北欧で見つけた気持ちが軽くなる暮らし』(ワニブックス)、『家族が笑顔になる 北欧流の暮らし方』(オレンジページ)桒原さやか フリーライター・エッセイスト オリバー・ルンドクイスト
大きな下駄箱をなくした壁をブルーグレーにペイントし、〈イケア〉などのフックを取り付けた玄関。帰宅したらコートやバッグはここに掛けてから室内へ。「濡れて帰宅することが多い北欧ではどこもこんなふうですよ」とふたり。
「北欧の人は壁を飾るのがほんとうに上手」とさやかさん。ポスターや子どもが描いた絵はもちろん、包装紙やショップカードのようなものまで素敵なら額装してしまうそう。それに倣い、ふたりの家の壁も”アート”がいっぱい。北欧 DIY改装 北欧、暮らしの道具店 イケア 『北欧で見つけた気持ちが軽くなる暮らし』(ワニブックス)、『家族が笑顔になる 北欧流の暮らし方』(オレンジページ)桒原さやか フリーライター・エッセイスト オリバー・ルンドクイスト
「北欧の人は壁を飾るのがほんとうに上手」とさやかさん。ポスターや子どもが描いた絵はもちろん、包装紙やショップカードのようなものまで素敵なら額装してしまうそう。それに倣い、ふたりの家の壁も”アート”がいっぱい。
ユニットバスに換えるのは味気ない。それで元の状態を生かしつつ、少しだけ手を加えた浴室。ピンクだった壁のタイルには白いシートを張り、ブルーのロールスクリーンを取り付けた。窓は曇りガラスから透明ガラスに入れ替え。北欧 DIY改装 北欧、暮らしの道具店 イケア 『北欧で見つけた気持ちが軽くなる暮らし』(ワニブックス)、『家族が笑顔になる 北欧流の暮らし方』(オレンジページ)桒原さやか フリーライター・エッセイスト オリバー・ルンドクイスト
ユニットバスに換えるのは味気ない。それで元の状態を生かしつつ、少しだけ手を加えた浴室。ピンクだった壁のタイルには白いシートを張り、ブルーのロールスクリーンを取り付けた。窓は曇りガラスから透明ガラスに入れ替え。
洗濯機を和室に移動させたらスペースが空いた洗面室。めでたくボウルがふたつある洗面台を置けることとなった。洗面台とミラーは〈イケア〉のもの。黄色が効いたファブリックは韓国の通販サイト「ウォームグレーテイル」で。北欧 DIY改装 北欧、暮らしの道具店 イケア 『北欧で見つけた気持ちが軽くなる暮らし』(ワニブックス)、『家族が笑顔になる 北欧流の暮らし方』(オレンジページ)桒原さやか フリーライター・エッセイスト オリバー・ルンドクイスト
洗濯機を和室に移動させたらスペースが空いた洗面室。めでたくボウルがふたつある洗面台を置けることとなった。洗面台とミラーは〈イケア〉のもの。黄色が効いたファブリックは韓国の通販サイト「ウォームグレーテイル」で。
「『洗ってしまう』が一気にできたほうが便利!」と夫婦の意見が一致し、和室の押し入れを活用して、クローゼットのみならず、洗濯機も設置! 水を引くのも排水路を繋ぐのも担当したオリバーさんの先生は「YouTube(笑)」。北欧 DIY改装 北欧、暮らしの道具店 イケア 『北欧で見つけた気持ちが軽くなる暮らし』(ワニブックス)、『家族が笑顔になる 北欧流の暮らし方』(オレンジページ)桒原さやか フリーライター・エッセイスト オリバー・ルンドクイスト
「『洗ってしまう』が一気にできたほうが便利!」と夫婦の意見が一致し、和室の押し入れを活用して、クローゼットのみならず、洗濯機も設置! 水を引くのも排水路を繋ぐのも担当したオリバーさんの先生は「YouTube(笑)」。
庭には砂場を設け、お茶などができるようパラソルの下にベンチも置いた。奥のガレージ(元味噌小屋)の上に見えるのは、昨年完成したサウナ小屋。調達した木材で床を敷き、壁を組み……とすべてオリバーさんの手によって。北欧 DIY改装 北欧、暮らしの道具店 イケア 『北欧で見つけた気持ちが軽くなる暮らし』(ワニブックス)、『家族が笑顔になる 北欧流の暮らし方』(オレンジページ)桒原さやか フリーライター・エッセイスト オリバー・ルンドクイスト
庭には砂場を設け、お茶などができるようパラソルの下にベンチも置いた。奥のガレージ(元味噌小屋)の上に見えるのは、昨年完成したサウナ小屋。調達した木材で床を敷き、壁を組み……とすべてオリバーさんの手によって。

A FAMILY'S DIY RENOVATION

北欧でベーシックカラーといえば、白。インテリアなら、まず壁を白くし、そこにウッディベージュを加え、ややくすんだきれい色をトッピングすると”北欧風”になる北欧 DIY改装 北欧、暮らしの道具店 イケア 『北欧で見つけた気持ちが軽くなる暮らし』(ワニブックス)、『家族が笑顔になる 北欧流の暮らし方』(オレンジページ)桒原さやか フリーライター・エッセイスト オリバー・ルンドクイスト
北欧でベーシックカラーといえば、白。インテリアなら、まず壁を白くし、そこにウッディベージュを加え、ややくすんだきれい色をトッピングすると”北欧風”になる。
 

知識より大切なのは楽しむこと。
失敗も心地よさでカバーできる!

 桒原さやかさんとオリバー・ルンドクイストさんは築43年の家を自ら改装しながら住んでいる。暮らしの手本は、結婚後に住んだ北極圏に位置する街、ノルウェーのトロムソの人々。
「誰もが、家が心地いいものであることにこだわっていました。とくに極寒の冬は家に籠もりがちになるからのようで、楽しみや暮らしやすさのためにDIYや改装を繰り返します。そうやって家を自分たちにぴったりのカタチに近づけていくんです」とさやかさん。オリバーさんによれば「北欧の人はなんでも自分で決めたい」のだとか。「納得する家づくりのため、面倒なんて平気、完璧かどうかも気にしません」
 2017年、日本に帰国して住む先に選んだのは「自然が近く北欧に似ていた」長野県の松本市。借家を経て、昭和の古い一軒家を購入。知識がなくても「YouTubeを見れば何とかなる(実際何とかなった!)」と、暮らしながら改装に取りかかった。古い家を選んだのは、格安だったのと、「大工さんが手がけたしっかりとした造りの昔の家を残したい」という思いから。トライ&エラー多めでようやくいい感じに仕上がってきて、3度目の冬を迎えている。

 
1階に6部屋、2階に3部屋あった家を4LDK+クローゼット&洗濯室に。ストーブの設置、窓ガラスの入れ替え以外のほとんどを家族で改装。裏山には畑も作った。北欧 DIY改装 北欧、暮らしの道具店 イケア 『北欧で見つけた気持ちが軽くなる暮らし』(ワニブックス)、『家族が笑顔になる 北欧流の暮らし方』(オレンジページ)桒原さやか フリーライター・エッセイスト オリバー・ルンドクイスト
1階に6部屋、2階に3部屋あった家を4LDK+クローゼット&洗濯室に。ストーブの設置、窓ガラスの入れ替え以外のほとんどを家族で改装。裏山には畑も作った。
 

桒原さやか Sayaka Kuwabara 
フリーライター・エッセイスト

オリバー・ルンドクイスト Oliver Lundquist 
フリーWEBディベロッパー

〈イケア〉〈北欧、暮らしの道具店〉で働いていたさやかさんとオリバーさんは同僚として出会い、結婚。ノルウェーで暮らした後に帰国し、松本に居を構える。著書に『北欧で見つけた気持ちが軽くなる暮らし』(ワニブックス)、『家族が笑顔になる 北欧流の暮らし方』(オレンジページ)。

photo : Mai Tanaka illustration : Shinji Abe (karera) edit & text : Koba.A

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