FASHION 自分の好きを身に着ける。

創業100年の〈筒井時正玩具花火製造所〉が手がける線香花火「不知火牡丹」。September 17, 2025

本誌の巻頭連載「&days よい一日を、このアイテムと」より、この時季に取り入れたい花やファッションアイテム、日用品などを紹介します。

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可憐な花のように小さく、繊細な光。

自転車に乗った子どもたちが家路を急ぐ声が聞こえる。あれだけ賑やかだった蝉の声もやみ、あっという間に辺りは真っ暗。晩夏の夜は心地よくも、もの寂しい。移りゆく季節を惜しみながら、優しく光り儚く散る、線香花火を愛でたくなる。国内でたった2つの線香花火工房のうちのひとつ、福岡でまもなく創業100年の〈筒井時正玩具花火製造所〉が手がける「不知火牡丹」の光は、可憐な花のように小さく、繊細。燃焼時間が長く、その分切なさが増す気がする。10本入り¥1,320(ヤエカ カ ジツ ☎03−6810−0187)

fashion direction : Mitsuru Kurosawa photo : Mai Kise hair & make-up : Ryoki Shimonagata
model : Hiromi Ando

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