FASHION 自分の好きを身に付ける。
〈小泉敦信〉の花瓶:&days よい一日を、このアイテムと。June 15, 2023
薪窯だからこそ生まれる、かすかなニュアンスを楽しみたい。
潔さを感じる白磁のなかに、わずかに覗く自然の色と模様。東京・外苑前の『ドワネル』で、控えめにすっと佇む花器に釘付けになってしまった。神奈川・相模湖畔に窯を構える陶芸家・小泉敦信の作品で、薪窯で焼成する際の炎や灰で生まれるかすかなニュアンスが美しい。中国や李朝の古い陶磁がインスピレーション源というフォルムは親しみやすい印象ながら、滑らかな曲線とは対照的な切れのいいエッジなどに個性が見え隠れし、新しさも同居している。¥15,400(ドワネル ☎03−3470−5007) その他スタイリスト私物
fashion direction : Mitsuru Kurosawa photo : Keita Goto (W) hair & make-up : Ryoki Shimonagata model : Hiromi Ando (mille management)
※この記事は、No. 115 2023年7月号に掲載されたものです。