FOOD 食の楽しみ。

岡山のロースタリー、そして京都へ。
『カフェ キツネ』を巡る旅。Journey for CoffeeDecember 06, 2022 /〔PR〕


ライフスタイルブランド〈メゾン キツネ〉が発信する『カフェ キツネ』。
晴れの国・岡山に作られたロースタリーと、限定メニューが充実している京都。
異なるスタイルで土地に合わせた世界観を伝えてくれる、2つのシーンを巡ってみた。

 

岡山
Café Kitsuné Okayama Roastery
カフェ キツネ 岡山 ロースタリー

2019年にブランド初のロースタリーとして誕生。全世界で20店舗を展開するカフェのうち、日本国内とアジアではここで焙煎した豆を使用。カウンターや壁などに使われている石は、岡山店の内装を印象づける要素のひとつ。写真の矢掛石はテーブルや椅子としても使える。エスプレッソ¥380、カフェ キツネ サブレ¥350。

2019年にブランド初のロースタリーとして誕生。全世界で20店舗を展開するカフェのうち、日本国内とアジアではここで焙煎した豆を使用。カウンターや壁などに使われている石は、岡山店の内装を印象づける要素のひとつ。写真の矢掛石はテーブルや椅子としても使える。エスプレッソ¥380、カフェ キツネ サブレ¥350。

▷岡山市北区出石町1-6-6-2 ☎086-201-2534 9:30〜17:30 無休

街の空気感を伝えてくれる、焙煎所とカフェ。

〈メゾン キツネ〉はパリ発信のライフスタイルブランドでありながら、ブランド名に掲げたのは日本語の狐。あらゆるものへ変身する狐にちなみ、多面性という意味が込められている。ファッション、音楽と様々な角度からライフスタイルを提案するなかの一つが、全国に4店舗展開する『カフェ キツネ』だ。
 はじまりは2013年、東京・南青山に誕生した『カフェ キツネ 青山店』。翌年にはパリ・パレロワイヤル庭園に2号店が作られる。そして2019年、岡山に登場したのがブランド初となる焙煎所『カフェ キツネ 岡山 ロースタリー』である。場所は名勝・後楽園のすぐ近く。大正時代に建てられた古民家をリノベーションし、太い柱や繊細な意匠が施された窓枠などはそのままに、岡山名産の石をふんだんにあしらった空間は、時代を超えた折衷ぶりがモダン。岡山という場所も、古民家というロケーションも意外に思えるけれど、どんな理由があったのだろう。
 もともと、岡山とメゾンは特別な縁があったわけではなかったが、ブランドの共同設立者の二人が街の空気感に魅了されて即決し、たまたま縁のあった建物を焙煎所にすることに。実際、一年を通じて穏やかな気候が焙煎の難しい部分をクリアにしてくれると感じる、と立ち上げ時からの焙煎スタッフは言う。
 コーヒーは「気取らずにおいしいと思ってもらえる味」を追求すべく、オリジナルブレンドを1種類だけ。岡山で焙煎した豆を、青山、渋谷、京都だけでなく、アジアのカフェでも使っている。現在はパリにも焙煎所があり、ヨーロッパの店舗ではその豆を。近く、パリと揃えて世界中の店舗で統一のブレンドにする予定だという。とはいえ、甘味と苦味をしっかり持つ中深煎りは受け継がれ、日々に寄り添う味であり続ける。抽出はマシンに加え、水出しやクレバードリッパーによるハンドドリップなど異なる方法も用意されていて、味の違いを楽しむことができる。ロースタリー併設のスタンドのため、席は外のベンチのみ。けれど、かつて後楽園の門前で賑わった風情が残る街並みと、後楽園へと行き交う人々を眺めながらコーヒーを飲むひとときは、心がするすると解きほぐされていく。カフェで過ごすのとはまた違う、魅力ある街の空気感を伝えてくれる場所なのだ。
 

 
焙煎機はプロバット12kgを使用している。横の壁にもキツネのモチーフが。
焙煎機はプロバット12kgを使用している。横の壁にもキツネのモチーフが。
クレバードリッパーによるドリップコーヒー¥580。同じ豆でも淹れ方次第で味が変わる。
クレバードリッパーによるドリップコーヒー¥580。同じ豆でも淹れ方次第で味が変わる。
コーヒー豆100g¥800、250g¥1,800 (岡山店のみの価格。他店は100g¥1,000、250g¥2,000) 。パッケージに薄く見えるモチーフはキツネ。
コーヒー豆100g¥800、250g¥1,800(岡山店のみの価格。他店は100g¥1,000、250g¥2,000)。パッケージに薄く見えるモチーフはキツネ。
道に面した入り口をガラス張りに替えた以外は、建てられた当時のままの外観。店内にはオリジナルバッグやタンブラーなどの販売も。
道に面した入り口をガラス張りに替えた以外は、建てられた当時のままの外観。店内にはオリジナルバッグやタンブラーなどの販売も。

京都
Café Kitsuné Kyoto ShinPuhKan
カフェ キツネ 京都新風館

 その後、2020年に誕生したのが、古都・京都に佇む『カフェ キツネ 京都新風館』。隈研吾が建築デザイン監修を手がけた複合施設「新風館」にあって、目の前に庭園の緑が広がるロケーションがまず贅沢だ。内装はベンチに畳をあしらったり、扉を障子の仕様にする一方で、フランスの〈メゾン ドラッカー〉とコラボした椅子を使うなどフランスと日本が入り交じる。隣り合って『メゾン キツネ』があり、BGMには「キツネ ミュージック」の最新プレイリストが流れる。加えて惹かれるのは、ほうじ茶や玄米茶を使ったドリンクなど、ここだけのメニューが定番としてあること。リモージュ焼の薄く繊細なカップで供されるドリンクは口あたりも軽やか。香りがしっかりと余韻に残る。カフェ、ファッション、音楽とすべてが揃い、その世界観に浸ることができる京都。常に賑わうのも納得の空間だ。

2020年に「新風館」内の『メゾン キツネ』がカフェと隣り合わせた形で同時オープン。ほうじ茶ラテ¥800のほか、クロワッサンや季節限定のあんみつやレアチーズケーキなどフードメニューにも京都限定のものがある。テイクアウトをして、庭を散策しながらコーヒーを楽しむことも可能。

2020年に「新風館」内の『メゾン キツネ』がカフェと隣り合わせた形で同時オープン。ほうじ茶ラテ¥800のほか、クロワッサンや季節限定のあんみつやレアチーズケーキなどフードメニューにも京都限定のものがある。テイクアウトをして、庭を散策しながらコーヒーを楽しむことも可能。

▷京都市中京区烏丸通姉小路下ル場之町586-2 新風館1F ☎075-585-5453 11:00〜20:00 不定休

 
店の前に広がる庭には様々な植物が植えられており、名和晃平の立体作品『Ether (Octagon) 』なども。春の枝垂れ桜や秋の紅葉、夏にはイルミネーションなど、折々に彩られ、散策するのも気持ちがいい。
店の前に広がる庭には様々な植物が植えられており、名和晃平の立体作品『Ether(Octagon)』なども。春の枝垂れ桜や秋の紅葉、夏にはイルミネーションなど、折々に彩られ、散策するのも気持ちがいい。
カウンターは大理石と銅の組み合わせ、扉には網代など和のモチーフをあしらいモダンに。エスプレッソマシンはイタリアの〈ラ・マルゾッコ〉を使用。
カウンターは大理石と銅の組み合わせ、扉には網代など和のモチーフをあしらいモダンに。エスプレッソマシンはイタリアの〈ラ・マルゾッコ〉を使用。

●問合せ/メゾン キツネ ジャパン カスタマーサービス 0120-913-666

photo : Kiyoshi Nishioka text : Mako Yamato

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