FASHION 自分の好きを身に付ける。

〈A.P.C.〉のタイダイ染めワークショップを体験。ブランドが志向するこれからのものづくりとコミュニケーション。November 18, 2024 /〔PR〕

3Z1A7828

世界で一着、自らの手で染める自分だけの〈A.P.C.〉。

1987年にジャン・トゥイトゥによってパリで設立されたブランド〈A.P.C.〉。シンプルなデザインと確かなものづくり、そして少しのエスプリをきかせたフレンチカジュアルスタイルで世界中に多くのファンを持つ。そんな〈A.P.C.〉からイメージチームが来日し、顧客とのコミュニケーションを目的としたワークショップが、11月2日〜11月4日の3日間にわたって、東京・二子玉川、代官山、そして神戸で開催された。今回の記事では、代官山店で開催されたワークショップの様子をレポートする。

「A.P.C. FAMILY 2024」と題した今回のワークショップは、イベントのための特別なロゴが入ったTシャツ、またはスウェットにタイダイ染めを施し、オリジナルの1着を手に入れられるというもの。イタリアの神秘的な火山(ヴェスビオ、エトナ、ストロンポリ)からインスピレーションを受けた3種類のカラフルなタイダイ染めは、〈A.P.C.〉のデザインスタジオによるデザインで、イメージチームのアドバイスの元、色彩豊かで唯一無二のウェアに仕上げることができる。

「A.P.C. FAMILY 2024」のサインで彩られた、『A.P.C. DAIKANYAMA FEMME』のウィンドウ。
「A.P.C. FAMILY 2024」のサインで彩られた、『A.P.C. DAIKANYAMA FEMME』のウィンドウ。
ワークショップは、店舗の2階スペースで開催。ユニセックスサイズからキッズまで豊富なサイズを取り揃えたTシャツ、スウェットからまずは自分好みの一枚を選ぶ。
ワークショップは、店舗の2階スペースで開催。ユニセックスサイズからキッズまで豊富なサイズを取り揃えたTシャツ、スウェットからまずは自分好みの一枚を選ぶ。

タイダイ染めは、好きなカラーやパターンを選び、輪ゴムで縛ったアイテムに専用の染料をかけて染色する方法。縛り方によって仕上がりが大きく異なり、個性あふれるデザインに仕上がるのが魅力だ。ワークショップの参加者のほとんどが初体験だったため、クリエイティブチームのレクチャーを受けながら、活気のあるコミュニケーションの中でそれぞれが作業を進めていく。アイテムや染料を選び、輪ゴムで縛ってパターンを決め、思い思いに染料で染めていく。一着が仕上がるまでは大体1時間程度。初めての体験の面白さと手軽さに驚きつつ、参加者同士のコミュニケーションも生まれながら心地よい時間が過ぎていった。*染めを定着させて洗いをかけて完成品を受け取るのは後日。

3Z1A7854
3種類のカラフルな染料の説明を受けるところからワークショップがスタート。こちらはストロンポリ火山からインスパイアされた色。
3Z1A7866
ボーダーやハート、サークルなどのパターンは縛り方によって表現。
3Z1A7944
アイテムを水で湿らせ、染料を馴染ませていく。
完成までは約1時間。手軽にオリジナルの一着を作れる楽しさを参加者で共有する時間だった。
完成までは約1時間。手軽にオリジナルの一着を作れる楽しさを参加者で共有する時間だった。
イメージチームのカミーユ・トゥイトゥ。「ブランドの海外初店舗となった場所、代官山。この場所でブランドの顧客と直接対話ができる喜びを感じています」
イメージチームのカミーユ・トゥイトゥ。「ブランドの海外初店舗となった場所、代官山。この場所でブランドの顧客と直接対話ができる喜びを感じています」

昨年には、ファウンダー、ジャン・トゥイトゥと、度々のコラボレーションを行うデザイナーのジェシカ・オグデンが来日し、同様にワークショップを行っている〈A.P.C.〉。ブランドとして、このようなコミュニケーションの場を続けるのはどうしてなのか。イメージチームのカミーユ・トゥイトゥに話を聞いた。

「私たちは、共有することが非常に重要だと考えていて、〈A.P.C.〉にとって、ブランドと顧客を結びつけるコミュニティ意識を育むことは非常に重要です。中でも日本は1987年にブランドがスタートして最初の海外店舗を'91年にここ代官山にオープンさせた非常に強いつながりのある場所。私たちは、このつながりを共有し、その成長を見守り続けたいと考えています。〈A.P.C.〉は、量ではなく、より質の高いブランドと顧客を結びつけるコミニケーションを重視し、これから先も続けていきたいと考えています」

ブランド設立から30年以上、常に時代を空気を捉えて新鮮な提案を届けてくれる〈A.P.C.〉。こうしたファンとのコミュニケーションやそこから受け取るインスピレーションもまた、ブランドの魅力に繋がっているのかもしれない。

photo : Kazuhiro Otsuki

Pick Up 注目の記事

Latest Issue 最新号

Latest Issuepremium No. 132暮らしを楽しむ、手仕事と民芸。2024.10.19 — 960円