Beauty

キレイの理屈 肌においしい、はちみつ発酵液の新スキンケア。『&Premium』No. 70 2019年10月号「&Beauty」より / August 28, 2019

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HACCI | HAKKO milk HAKKO cream HAKKO lotion
〈HACCI〉より、はちみつと花酵母による発酵技術から生まれた新ライン”HACCI 発酵液”シリーズが誕生。HACCI 発酵液ミルク(1さっぱり、2しっとり)80ml ¥ 7,800、同 発酵液クリーム 32g ¥11,000、同 発酵液ローション(1さっぱり、2しっとり)150ml ¥7,800(HACCI ☎︎0120−1912−83)

「発酵コスメ」なるものから目が離せなくなっている。なかでも、肌にいいだけでなく、おいしそうな肌になる予感がするのが「はちみつ発酵液」をベースに使用したという”HACCI 発酵液”スキンケアシリーズ。数千年たっても劣化しないというはちみつを、あえて発酵させ、オリジナル発酵液成分を見事に作り上げた。
100年の歴史を持つ老舗養蜂園をバックグラウンドにもつ〈HACCI〉だが、その推進力によりはちみつの可能性を広げたことも、どれだけ偉業なことか。はちみつを発酵させるだけの強力で新鮮な発酵母を製造できる、創業60年の老舗発酵屋との運命的な出会いにより、唯一無二の「はちみつ発酵液」が誕生することができたのも、ミラクルである。
ローション、ミルク、クリーム、すべてのアイテムは、水の代わりにベースにはちみつ発酵液を用いたという、水ゼロという贅沢な処方。そのほか、抗酸化作用のあるボタンエキス、エイジングケア効果に長けたシャクヤク根エキス、ブライトニング作用のあるマドンナリリー根エキスを配合。さらに、配合した花はちみつは、アイテムに合わせ、ラベンダー、アカシア、オレンジをブレンドしている。
さて、初めて肌にのせる、はちみつ発酵液ベースの発酵コスメ。なんだか女王蜂になったような気分である。これが、100年と60年の、脈々と続く、素材と発酵技術の極み。いや、それだけでない。本物を追求する〈HACCI〉の女性的な鋭い感性が、さらに掛け算となり、世が世なら、楊貴妃に献上したくなるようなうっとりとする使い心地である。なんとも優しく、穏やかでいて、爽やかな甘み、苦みの隠し味のようなものがあり、肌の奥からしなやかに、肌色はメキメキと明るくなってくる。夏の紫外線ダメージや乾燥しやすいインナードライ肌、そしてシワっぽさやくすみが停滞してしまいがちな肌にはてきめん。惜しみない職人的製法は、肌ダメージだけでなく肌の質までも変えてくれそうな勢い。
毎日使うに越したことはないけれど、週に数回のとっておきのお手入れとしても、活躍すること間違いなし。日本の発酵文化がまた一つ大きく前進したと、肌で感じるはずだから。

文/永富千晴
ながとみ・ちはる/美容ジャーナリスト。〈club C.〉主宰。女性誌やウェブで、企画、編集、執筆に携わる。美容コミュニティを通じてリアルビューティを追求。

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