Beauty

キレイの理屈感動を与える製品作りをモットーとするドクターズコスメ。『&Premium』No. 62 2019年2月号「&Beauty」より / January 08, 2019

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AMPLEUR | Luxury White Concentrate HQ110
クリニックで処方されてきた、シミへの効果の高さで知られるハイドロキノンを、誰でも使える化粧品として採用。〈アンプルール〉の夜用スポット集中美容液「ラグジュアリーホワイト コンセントレート HQ110」11g ¥10,000(アンプルール ☎︎70120−987076)

わかりやすい解説でメディアでも大活躍の皮膚科医、髙瀬聡子さんが作り上げたブランド〈アンプルール〉。立ち上げのきっかけは、大学病院に勤務していた15年前、シミ治療に使われていたハイドロキノンに目をつけたところから始まる。
薬として処方しているハイドロキノンの軟膏は、効果は高いが刺激も強く、冷蔵保存が必要で、一般的に使いやすいものではなかった。とはいえ、患者たちの美白の要望があまりにも高かったので調べたところ、ちょうど2002年に薬事法が改正。ハイドロキノンを化粧品に使用することが可能だとわかり、自宅で使える化粧品作りに着手。
不安定なハイドロキノンを安定化する必要があると考え、その研究に携わっていた新潟薬科大学の教授を訪ね、化粧品ブランド〈アンプルール〉を創設。「新安定型ハイドロキノン」をシリーズ最高濃度で配合した、不動の人気を誇る「ラグジュアリーホワイト コンセントレート」が誕生。
当時、薬として処方されるハイドロキノンを配合した製品はまだなく、化粧品で可能な最大の効果を保ちつつ、肌の弱い人でも使える安全性と低刺激性を追求したこの美容液。誰でも使える化粧品で、シミに確実にアプローチすると口コミで広がり、数々の媒体でベストコスメを受賞した。
その後も、「こういう製品が欲しい」というユーザーの声をもとに、〈アンプルール〉は次々と製品を開発していき、2007年には、プライベートクリニックである「ウォブクリニック」を開院。
さらに、クリニックでの臨床をもとに、”感動を与える化粧品作り”を実践していく。2011年には「新安定型ハイドロキノン」をマイクロカプセル化することで、肌刺激をさらに低減。今でもブランド人気No.1を誇る製品であり続ける。
クリニックでの即効性、製品によるホームケアという手軽さと、人それぞれに最善のケアを提案しているのも特徴的だ。常に視線の先には患者やユーザーがいる。肌がきれいになることで人生が変わるという体験をさせてあげたい、製品を使うことで笑顔になってくれたらこんなに幸せなことはない、と髙瀬さんは言う。ターゲティングやマーケティングなどの鋭い視線も持ちながら、一般消費者に常に寄り添った製品作りや、誠実な提案が、多くのファンを惹きつけて離さない。

文/久保直子
くぼ・なおこ/ウェルネス&ビューティジャーナリスト。植物療法(フィトテラピー)をツールに、ココロカラダハダケアについて独自発信。

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