韓国好きの1泊2日旅プラン。

センス溢れるギャラリーでの器探しとカフェ巡り。 モデル・kazumiさんの韓国・ソウル1泊2日の旅。August 28, 2025

センス溢れるギャラリーでの器探しとカフェ巡り。モデル・kazumiさんの韓国・ソウル1泊2日の旅。

 昔から韓国が好きでよく行っていたのですが、コロナ禍で韓国ドラマをはじめとしたKカルチャー好きになり、最近では月1回のペースで渡韓するように。毎回、行きたいところを絞って、その目的地を中心にして効率よく回れるようプランニングしています。今回、『&Premium』読者に紹介したいのは、器探しとカフェを中心にした1泊2日のプラン。エリアを絞って、週末だけの滞在でも満喫できるようなコースを考えてみました。

1日目は、食が充実している市場と三清洞(サムチョンドン)エリアへ。

 到着したらまずは、食が充実している中部市場や広蔵市場へ。キンパやトッポギをつまみながら、軽いランチをします。中部市場は、乾物やゴマ油などといった、韓国らしい食材が豊富。市場内にある『忠北製油所』(チュンブッジェユソ)で、搾りたてのゴマ油を買うのがお決まり。そのあと、器探しやアート鑑賞、美味しいスイーツを堪能できる三清洞(サムチョンドン)エリアに移動。ほっとひと息できるカフェへ。夏におすすめしたいのは、『TOVE tea room』。ここのレモンゼリーととうもろこしのピンス(かき氷)は最高! かき氷の中には、ウーロン茶のゼリーが入っていたり、創作性溢れるスイーツを楽しめます。冬なら、老舗の『ソウルで2番目に美味しい店』の小豆粥(タンパッチュッ)がおすすめ。日本のおしること少し違い、シナモンとショウガが効いていて少しスパイシー。ホクホクした小豆に心まで温まります。

センス溢れるギャラリーでの器探しとカフェ巡り。モデル・kazumiさんの韓国・ソウル1泊2日の旅。 | 日常使いできる陶芸品が並ぶ『NR CERAMICS』。 photo : Yutaro Yamane
日常使いできる陶芸品が並ぶ『NR CERAMICS』。 photo : Yutaro Yamane
センス溢れるギャラリーでの器探しとカフェ巡り。モデル・kazumiさんの韓国・ソウル1泊2日の旅。 | 『NR CERAMICS』の企画展は陶芸に限らず、多様なジャンルの若手作家を取り上げている。photo : Yutaro Yamane
『NR CERAMICS』の企画展は陶芸に限らず、多様なジャンルの若手作家を取り上げている。photo : Yutaro Yamane
センス溢れるギャラリーでの器探しとカフェ巡り。モデル・kazumiさんの韓国・ソウル1泊2日の旅。 | 『無垢屋(ムグオク)』の参鶏湯。スープと鶏肉が別々の珍しいスタイル。photo : Yutaro Yamane
『無垢屋(ムグオク)』の参鶏湯。スープと鶏肉が別々の珍しいスタイル。photo : Yutaro Yamane

 ほっと一息ついたら、散歩がてら、器の店をハシゴ。『WOL』は、韓国の作家の器を中心に幅広い品揃えで見応えがあるセレクトショップ。『NR CERAMICS』は、日常使いしやすい器が並ぶ。オーナーがデザインしたというシンプルなスッカラやチョッカラは1000円前後と、リーズナブルな値段なのも嬉しい。『Delphic 安国フラッグシップ ストア』は、1階が展示スペース、2階がティーサロン。オリジナルフレーバーの紅茶があり、お土産にもいいんです。欲しい器と出合えたら、『国立現代美術館』へ。企画展が充実していて、ここでいつも韓国の現代アートに触れています。

 夜ご飯は、今話題の朝鮮式参鶏湯を出す『無垢屋(ムグオク)』がおすすめ。参鶏湯なのに、スープと鶏肉が別々に出てくるスタイルに、最初驚きました。さらに白濁したスープをすすると、その濃厚さにさらに感動。鶏肉もジューシーでほろほろで、ソウルのこの店でしか食べられない味。辛い炒め物とスープを交互に口に入れて、口福感を味わいます。夜は余力があれば、チムジルバンへ。地元の人たちに混じり、シッケを飲みながらリラックスした時間を過ごしています。

2日目は、行くたびに発見があるギャラリー&カフェ巡り。

 翌朝は、『武橋洞(ムギョドン)プゴクッチプ』で、干し鱈のスープで体を温めています。朝7時から空いていて、回転も早いので、多少、行列していても、入りやすい店なのもいいんです。その後、南山エリアにあるギャラリー『piknic』へ。地下1階から3階まであるフロアでは、多様な現代アートの企画展をしていて、いつ行っても楽しめます。ミュージアムショップやカフェも併設されていて、静かな時間を過ごせるのもいいんです。

 次に向かうのは、延禧洞(ヨニドン)エリア。センスのいいカフェや器の店が点在しています。アルヴァ・アアルトの家具が置いてある『Cafe MAA』は、北欧好きにはたまらないカフェ。ランチがてら、きゅうりとディルとクリームチーズが載ったオープンサンドを。パンがとても美味しくて、パセリといちじくを合わせたサンドイッチなどもあって、味のセンスも抜群。

IMG_8003 | 『Cafe MAA』のきゅうりとディルとクリームチーズを使ったオープンサンド。photo : Mio Matsuzawa
『Cafe MAA』のきゅうりとディルとクリームチーズを使ったオープンサンド。photo : Mio Matsuzawa
センス溢れるギャラリーでの器探しとカフェ巡り。モデル・kazumiさんの韓国・ソウル1泊2日の旅。 | 『OJA CRAFT』のOJAさんが作るのは、遊び心を感じるデザインの器。photo : Yutaro Yamane
『OJA CRAFT』のOJAさんが作るのは、遊び心を感じるデザインの器。photo : Yutaro Yamane
センス溢れるギャラリーでの器探しとカフェ巡り。モデル・kazumiさんの韓国・ソウル1泊2日の旅。 | 『OJA CRAFT』のツバメや動物など、ユニークなモチーフのインセンスホルダーやオーナメント。photo : Yutaro Yamane
『OJA CRAFT』のツバメや動物など、ユニークなモチーフのインセンスホルダーやオーナメント。photo : Yutaro Yamane

 このエリアで器を探すなら、手頃な値段のアイテムが揃う『OJA CRAFT』や新進気鋭の作家たちの作品がセレクトされている『objectify』がおすすめ。韓国の器は圧倒的に白磁が多いのですが、さまざまなスタイルのものに出合えるから、宝探しのような気分に。いつも買い過ぎてしまいます(笑)。『objectify』は、アンティーク家具や日本の古道具などをうまく使った空間も見どころ。お買い物を満喫したら、旅の締めくくりは、ホテルの近くの『愛樂(エラク)』でコーヒーを。いつも賑わっていて、牛乳を飲めない奥さまのために作ったというラテがおいしいんです。

 今回おすすめした場所以外にも、お気に入りの店がたくさんあり、ここでは紹介しきれないほど! そこで、今回、ソウルのおすすめスポットを紹介するガイドブック『わたしの週末ソウル』(宝島社)を発売することになりました。食、器、カルチャー、美容、ファッションと、ジャンル別にセレクトして紹介しています。ぜひ旅の目的に合わせて、活用してみてくださいね。

My Trip Plankazumiさんの1泊2日韓国旅プラン

1日目
11:30
金浦国際空港到着後、タクシーで東大門(トンデムン)エリアのホテルへ移動

13:00
ホテルに荷物を預ける

13:30
中部市場(チュンブシジャン/중부시장)や広蔵市場(クァンジャンシジャン / 광장시장)でキンパやトッポキを食べて、市場の雰囲気を味わう

15:00
三清洞(サンチョンドン)エリアへ
夏なら、『TOVE tea room』(トウベ ティールーム/토오베 Tea room)でレモンゼリーやかき氷を食べる
冬なら、『ソウルで2番目に美味しい店のおしるこ』(ソウルソトゥルチェロチャラヌンチプ/서울서둘째로잘하는집)で小豆粥(タンパッチュッ)を食べる

16:00
WOL』(ウォル/월)や『NR CERAMICS』(エンアルセラミクス/엔알세라믹스)、『Delphic 安国フラッグシップ ストア』(デルピク アングクプルレグシプストオ /델픽 안국 플래그십스토어)で韓国の器に触れる
『Delphic 安国フラッグシップ ストア』にはティーサロンもあり、ひと休みをしたり、おみやげの紅茶などを購入

17:00
国立現代美術館』(クンニッヒョンデミスルグァン/국립현대미술관)に立ち寄る

18:30
無垢屋』(ムグオク/무구옥)で濃厚なサムゲダンを

20:00
買い物した荷物を置いて、いざ夜の街へ

23:30
元気だったら『スパレックス東大門』(スパレックス トンデムンジョム/스파렉스 동대문점)or『黄金スパ』(ファングムスパ / 황금스파)でチムジルバン
『ロッテマート ZETTAPLEX ソウル駅店』(ロッテマトゥ ジェタプレッス ソウルヨッチョム / 롯데마트 제타플렉스 서울역점)は24時まで営業しているので、おみやげを買いに行くことも。ここのキムチは絶品。

2日目
9:00
『武橋洞プゴクッチプ』(ムギョドン プゴクッチプ/무교동 북어국집)で干し鱈のスープを。

10:00
piknic』(ピクニク/피크닉)で現代アートに触れ、ミュージアムショップでお買い物

12:30
Cafe MAA』(カペマ/카페마)でランチ&カフェ

13:00
OJA CRAFT』(オジャクレプトゥ/오자크래프트)や『objectify』(オブジェクティパイ/오브젝티파이)で器を見る

15:30
東大門のホテルに荷物を取りに戻る。 
時間に余裕があれば、『愛樂』(エラク/커피애락)でコーヒータイム

17:00
タクシーで金浦空港へ

Book Information『わたしの週末ソウル』

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著者:kazumi
定価:¥2,420(税込)
発行:宝島社

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kazumiモデル

奈良県出身。ファッション誌などを中心に活躍中。Youtubeチャンネル「kazumi room」では、実用的なファッションや美容の情報を発信。メーカーやブランドとのコラボレーション企画を多数取り組むなど、活動の幅を広げている。

instagram.com/kazumi0728

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