骨董王子の日用品案内

No. 120 / August 05, 2017 山内染色工房のクッションカバー選・文/郷古隆洋

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芹沢銈介に師事し、浜松に工房を構える染色家・山内武志さんの作り出す型染めは、他にはない独創的なものばかり。この唐草模様のクッションカバーもそのひとつで、不思議と日本製のソファだけではなく、外国製のどんなソファとも相性が良いのです。個人的にはクッションは色を揃えずに使うのが好きで、僕はこの3色を自宅の白いマレンコソファーに転がしています。そして何より、79歳という山内さんの年齢を感じさせない色彩感覚や遊び心に惹かれるのです。

Photo:Naoki Seo
郷古隆洋
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郷古隆洋

ユナイテッドアローズ、ランドスケーププロダクツを経て2010年に Swimsuit Department を設立。輸入代理店をはじめ、世界各国で買い付けたヴィンテージ雑貨などを販売する「BATHHOUSE」を運営するほか、店舗のインテリアコーディネートやディスプレーなども手がける。2015年9月には、日本で初の開催となるモダニズムショーを主宰した。→ swimsuit-department.com
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