ローカルのガイドが案内する、高知の2エリア。

喫茶店から始まる、高知市街地の街歩き。Strolling in Kochi – Kochi CityNovember 20, 2024 /〔PR〕

近年移住者やUターンする人が増える高知。加えて、モーニング文化が豊かな”喫茶の街”でもあります。高知市街地と香美市、盛り上がる2つのエリアを喫茶店を軸にさんぽ。エリアをよく知る、ローカルのガイドが案内します。

ー 高知県・高知市 ー

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Guide市吉秀一 Hidekazu Ichiyoshi〈ローカルズ〉代表

高知県観光特使。雑誌の編集者をするなかで知り合った高知の生産者と農作物に魅了され、2013年に大阪から移住。高知のオーガニック食材を県外へ広く伝える活動を行う。高知大丸東館では食のセレクトショップ『the groceries shop Loka』も営む。

人に惹かれて足を運ぶ、 一日を過ごす高知の街。

人に惹かれて足を運ぶ、 一日を過ごす高知の街。

 豊かな自然と温暖な気候、そこで育まれる海山の幸。ほかの街にない魅力が凝縮する高知は、たちまち虜になって移住する人も少なくない。そんなひとりが今回の案内人・市吉秀一さん。農産物をきっかけに高知に惹かれ、移住して11年。今では県の観光特使という活躍ぶりだ。
「食材が豊かで、食の生産の現場との距離も近い。それをいろんな人に知ってほしくて」と市吉さん。「暮らしてみれば、街の狭さゆえの人との距離の近さも心地いいんです」
 まずモーニングならと名前の挙がったのが『カフェ・ド・ラペ』。「マスターの人柄もよくて、移住する前からの行きつけ。選択肢の多いモーニング、自家製の季節のケーキなど、どれも間違いのない味」という。
「地方都市ではアートに触れる機会は多くはない。けれど『ギャラリー エム・ツウ』は店主の中西ルミ子さんがその高い感度で、いい作家さんを伝えて感性を刺激してくれます。丁寧に案内してくれるルミ子さんのホスピタリティも魅力」
 UターンやIターンで街を盛り上げる店主が増えているのも近頃の流れ。「『ミラ』はフレンチアジアンと一緒にナチュールワインとクラフトビールが楽しめる店。今までの高知になかったスタイルが嬉しい。『愛景』は季節のタルトがおいしくて、それを目当てに行く人も多い。僕もそのひとり」と市吉さん。
 地元ならではの料理ももちろん欠かせない。「『草や』は土佐の家庭料理を伝え続けてきた横山礼子さんから、屋号と料理を受け継いだ和田典也さんが店主。郷土料理の田舎寿司や旬の魚を味わうことができる、高知で一番好きな店」と市吉さん。
 街と人の魅力にどっぷり浸かり、また次もと思わせる。あふれるバイタリティこそ高知の魅力なのだ。

1. カフェ・ド・ラペ  Cafe de LA·PAIX

高知市はりまや町2−8−8 ☎088−884−5740 7:30〜17:00(モーニング〜14:30) 日祝休

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若い頃にヨーロッパを巡った店主の久保田昌也さん。赤いテントはパリのカフェをイメージ。
若い頃にヨーロッパを巡った店主の久保田昌也さん。赤いテントはパリのカフェをイメージ。
モンブラン¥600。季節の自家製ケーキも人気。新作の小倉トーストもぜひ。
モンブラン¥600。季節の自家製ケーキも人気。新作の小倉トーストもぜひ。
モーニングはプラスワンメニューでアレンジが可能。市吉さんの定番は普通のトーストのAセット¥750にミニグラタン¥480をプラス。
モーニングはプラスワンメニューでアレンジが可能。市吉さんの定番は普通のトーストのAセット¥750にミニグラタン¥480をプラス。
1983年創業。
1983年創業。
2. ギャラリー エム・ツウ Gallery M2

高知市はりまや町2−8−12 ☎088−885−4689 11:00〜17:00 火〜木休 扱う作家は世代を問わず50人ほど。

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「作り手の年齢は関係なく、美学を持って、仕上がっている人が好き。たとえ和食器であっても、洋の感覚を持っていること。飾るよりは使う道具、自分で育てるものがいい」と店主の中西さん。
「作り手の年齢は関係なく、美学を持って、仕上がっている人が好き。たとえ和食器であっても、洋の感覚を持っていること。飾るよりは使う道具、自分で育てるものがいい」と店主の中西さん。
展覧会は月に一度のペースで開催されている。
展覧会は月に一度のペースで開催されている。
界隈を盛り上げるためにギャラリーをと請われて2007年から現在地に。
界隈を盛り上げるためにギャラリーをと請われて2007年から現在地に。
3. ミラ MIRA

高知市帯屋町2−1−27−2F ☎088−855−8078 11:30〜15:00(14:30LO) 17:30〜23:00(22:00LO)水、第2・4火休ほか不定休 夜はアラカルトで。

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クラフトビールは国内外で30〜40種ほど、ワインは甘すぎないものをセレクト。
クラフトビールは国内外で30〜40種ほど、ワインは甘すぎないものをセレクト。
ランチから、四万十鶏そぼろと季節野菜のピリ辛和え麺¥1,500。
ランチから、四万十鶏そぼろと季節野菜のピリ辛和え麺¥1,500。
店主の大場雄介さんはフレンチの料理人。スパイスに興味を持ち、アジアンテイストを加えた今のスタイルに。
店主の大場雄介さんはフレンチの料理人。スパイスに興味を持ち、アジアンテイストを加えた今のスタイルに。
4. 草や Kusaya

高知市鷹匠町2−1−41 ☎088−855−3436 17:30〜21:30(20:30LO) 金土17:30〜22:00(20:30LO) 日月祝休ほか不定休

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古民家改装の空間。
古民家改装の空間。
魚や肉、野菜から調味料まで、食材は生産者から手に入れるものも多く、高知の食文化に触れられる。酢飯に”ゆのす”と呼ばれる柚子の搾り汁を使う田舎寿司は、季節により素材が変わる。写真はバッテラを含む秋の田舎寿司 (2人前) ¥2,500。
魚や肉、野菜から調味料まで、食材は生産者から手に入れるものも多く、高知の食文化に触れられる。酢飯に”ゆのす”と呼ばれる柚子の搾り汁を使う田舎寿司は、季節により素材が変わる。写真はバッテラを含む秋の田舎寿司(2人前)¥2,500。
カツオたたき¥1,700〜。
カツオたたき¥1,700〜。
5. 愛景 Aikei

高知市桜井町1−5−33 ☎なし 12:00〜18:30(18:00LO) 不定休 コーヒーは3種類。クッキーなどの販売も。

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日常に寄り添う菓子とコーヒーを提案。
日常に寄り添う菓子とコーヒーを提案。
店主の窪田秀平さんは関東出身。旅で訪れた高知に、「気づいたら移住してました」と笑う。6〜7種類のタルトやチーズケーキが並ぶ。
店主の窪田秀平さんは関東出身。旅で訪れた高知に、「気づいたら移住してました」と笑う。6〜7種類のタルトやチーズケーキが並ぶ。
焼きいものタルト¥550。イートインではクリームを添えて。ごく薄いタルト生地は甘さ控えめで素朴。サクッと口でほどける。
焼きいものタルト¥550。イートインではクリームを添えて。ごく薄いタルト生地は甘さ控えめで素朴。サクッと口でほどける。

photo : Yoshiki Okamoto illustration : Junichi Koka edit & text : Mako Yamato 協力 : どっぷり高知旅キャンペーン推進委員会

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