TRAVEL あの町で。
& SHIRAKABAKO
白樺湖のほとりで過ごす、心地よいひととき。July 29, 2022 /〔PR〕
長野県茅野市に位置する白樺湖湖畔で過ごす、ささやかな幸せ。
何度でも訪れたくなる、その魅力を探る。
心安らぐ特別なひとときは 湖畔で過ごすことで生まれる。
長野県の茅野市と北佐久郡立科町の境に位置する白樺湖。山岳ドライブウェイのビーナスラインを走れば、都心からでも車で約3時間。標高約1400mの高原にあるため、肌をなでる風は真夏でも涼やかだ。周辺には数多の高原や湖、温泉などがあり、日本でも有数の観光地として名高いが、それだけではない顔を持つ。なだらかな山々に囲まれた一周3・8㎞という比較的小ぶりな湖の湖畔に、四季の移ろいを楽しめる『池の平ホテル』ほか魅力あふれる場所が集結している。
3代目となる店主が営む蕎麦屋『マリモ食堂』は、開業当時から地元住民が集まる憩いの場として存在している。喉ごしのいい二八蕎麦で、季節の採れたて野菜をふんだんに使用したメニューの数々は、近所の人のみならず、県外から訪れる人々をも虜にしている。
自家焙煎のコーヒーを味わえる『カリオモン』では、定期的にコーヒー教室を開催。生豆の状態から煎りたて、挽きたて、淹れたての一杯を楽しむことができる。焙煎度合も相談できるので、市販の豆では感じることができない、自分好みの味に出合えるかもしれない。
「故郷に帰ったときのように、のんびり過ごしてほしい」というコンセプトを掲げているのは、ペンション『サワルージュ』のオーナー夫婦。時間の流れがゆるやかで、ほんの少し歩けば豊かな自然に触れられるこの場所に惚れ込んで東京から移住し、宿を構えた。品数豊富な宿の料理はすべて手づくりで、天然温泉を引いた浴場は、24時間入浴可能。居心地の良い空間で、心ゆくまで休まりたい。
アウトドアグッズの販売、サップやe−バイクなどの体験ツアーを行っているショップ『Hygge』の南麻里子さんは、白樺湖での暮らしを「いい意味でオンとオフの境目がない」と言う。「学生時代を東京で過ごし、就職で地元の長野市へUターン。結婚と同時に白樺湖のほとりへ拠点を移しました。白樺湖へ初めて訪れたのは、コロナ禍で気持ちが落ち込んでいたとき。密になりにくいし、車山高原を望める気持ちのいいロケーションだから、息抜きに遊びに来たらどうかと誘われて。地元に戻ってこられたら、それだけでも癒やしになるかなと思っていたけれど、同じ長野県でもこのあたりは空気が違う。とても澄んでいて、少し北欧みたいというか、とにかく時間の流れがゆっくりなんです。店は白樺湖のほとりに位置しているので、湖を一望しながら働けて、仕事中でも穏やかな気持ちでいられます。夕陽もすごくきれいなので、夏の晴れた日などに、カヌーを漕ぐのもおすすめですよ」
「Hygge(ヒュッゲ)」はデンマーク語やノルウェー語で、居心地が良く快適で陽気な気分を表す。日本語では、正確な訳がないそうだ。幸せで満たされた、温かなイメージが近いという。日常に溢れている穏やかな感情がHyggeであり、白樺湖のほとりで暮らす人々もみな、ここで過ごす時間こそがHyggeだ、と言う。
水のせせらぎに耳を傾けながら、湖畔のベンチに腰をかけ読書をしたり、休日には登山やキャンプへ出かけたり。ありふれた日常でも、自然と触れ合いながら過ごすことで、そのひとときは特別なものに変わるのだろう。何度でも訪れたくなる、そんな魅力が白樺湖にはある。
保養地や行楽地、観光客向けの宿泊施設を表すイメージとは異なり、湖や、そのほとりで過ごす時間そのもの、またそんなひとときを過ごすことで感じられる心地よさを意味する言葉。都会の喧噪から逃れ、身も心も自然の流れに任せてみることで得られる感覚や感情。気晴らしに度々訪れるもよし、住まいを構えて生活してみるもよし。湖畔で過ごすすべてのひとを受け入れてくれる、その寛容さがレイクリゾートの背景にある。
●問合せ/白樺湖レイクリゾートプロジェクト ☎03−5790−9376
photo : Shinsaku Yasujima text : Shoko Matsumoto