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靴から、暮らしがひらく場所。〈ムーンスター〉が発祥の地、福岡・久留米に新店舗『PLATO MOONSTAR』をオープン。January 29, 2026 /〔PR〕

靴から、暮らしがひらく場所。〈ムーンスター〉が発祥の地、福岡・久留米に新店舗『PLATO MOONSTAR』をオープン。

久留米を原点に、歩み続けた150年。

福岡空港から在来線を乗り継ぎ1時間ほど。駅のホームに降り立った瞬間、微かなゴムの匂いが鼻を掠めるこの街は、福岡・久留米。「ゴム産業発祥の地」と言われ、タイヤメーカーの〈ブリヂストン〉、シューズメーカーの〈アサヒシューズ〉などが生まれた場でもある。

そして、これらのメーカーとならび「ゴム3社」として日本のゴム産業を牽引してきたのが、〈ムーンスター〉だ。創業は1873年。室内履きの「座敷足袋」の生産に始まり、ゴム底を貼り付けた「地下足袋」を開発。その後は時代の変化とともに、ゴム技術を活用したスニーカーや長靴、革靴などを製造してきた。

学校用の上履きの印象が強い〈ムーンスター〉だが、近年は、150年以上のノウハウを活かした快適な履き心地と、シンプルでありながらも懐かしさと新しさが共存するデザイン、そして全世代の暮らしに寄り添った幅広いラインナップが評価され、デイリーユースのアイテムが大きく注目を集めている。

東京・自由が丘にも直営店を展開し、福岡・薬院にはワークショップなども行う旗艦店『ALSO MOONSTAR(オルソームーンスター)』を構える。そして今年1月6日には、ホームグラウンドの久留米にて、新店舗『PLATO MOONSTAR(プラートムーンスター)』をオープンした。

靴から、暮らしがひらく場所。〈ムーンスター〉が発祥の地、福岡・久留米に新店舗『PLATO MOONSTAR』をオープン。
地域に根付く〈ムーンスター〉。西鉄久留米駅のホームにも看板が設置されている。

脈々と受け継がれる、妥協を許さないものづくりの姿勢。

靴から、暮らしがひらく場所。〈ムーンスター〉が発祥の地、福岡・久留米に新店舗『PLATO MOONSTAR』をオープン。
「のこぎり屋根」が特徴の久留米工場。屋根の短辺を北向きに設置することで直射日光を防ぎ、安定した採光をもたらしている。

〈ムーンスター〉のスニーカーを語るうえで避けては通れないのが、「ヴァルカナイズ製法」と呼ばれる昔ながらの製造方法。生ゴムに硫黄を混ぜ、熱と圧力を加えることで弾性と耐久性を引き出す化学反応を利用した製法のことで、しなやかで丈夫、そして美しいシルエットに仕上がるという特徴を持つ。ブランドの代名詞のひとつでもある“FINE VULCANIZED”というラインにも、この技術が採用されている。

靴から、暮らしがひらく場所。〈ムーンスター〉が発祥の地、福岡・久留米に新店舗『PLATO MOONSTAR』をオープン。
“FINE VULCANIZED”ラインのなかで、もっともベージックなモデル「LOW BASKET」。シンプルなデザインゆえに、つくりの良さを実感できる一足。

設備費や手間、高度な職人技術が必要となり、現在では採用しているメーカーもわずかとなった「ヴァルカナイズ製法」。久留米工場は、この生産ラインが整えられた国内でも数少ない場所で、ゴムの精錬から裁断、底付けまでを一貫して行なっている。効率化が進む現在においても工程を省かず、職人により真心こめて作り上げられた“MADE IN KURUME”のスニーカーには、履く人の生活にじんわりとなじむ、手仕事ならでは温かさが宿っている。

靴から、暮らしがひらく場所。〈ムーンスター〉が発祥の地、福岡・久留米に新店舗『PLATO MOONSTAR』をオープン。 | アッパーの表布と裏布を接着剤で貼り合わせる。液状のゴム糊を使うことで、より接着強度が増すという。
アッパーの表布と裏布を接着剤で貼り合わせる。液状のゴム糊を使うことで、より接着強度が増すという。
靴から、暮らしがひらく場所。〈ムーンスター〉が発祥の地、福岡・久留米に新店舗『PLATO MOONSTAR』をオープン。 | ゴムの部分の原料は天然ゴムと合成ゴムの2種。これらを適切な配合で混ぜ合わせ硫黄を加えると、強度が増し、弾力が出る。
ゴムの部分の原料は天然ゴムと合成ゴムの2種。これらを適切な配合で混ぜ合わせ硫黄を加えると、強度が増し、弾力が出る。
ムーンスター_200 | 混ぜ合わせたゴムはローラーでシート状に。これを靴底の形に裁断してソールが完成する。
混ぜ合わせたゴムはローラーでシート状に。これを靴底の形に裁断してソールが完成する。
靴から、暮らしがひらく場所。〈ムーンスター〉が発祥の地、福岡・久留米に新店舗『PLATO MOONSTAR』をオープン。 | アッパーの成形に用いる靴型。加熱の工程で熱が内側からも均等に伝わるよう、アルミニウム製になっている。
アッパーの成形に用いる靴型。加熱の工程で熱が内側からも均等に伝わるよう、アルミニウム製になっている。
靴から、暮らしがひらく場所。〈ムーンスター〉が発祥の地、福岡・久留米に新店舗『PLATO MOONSTAR』をオープン。 | アッパーを靴型に被せる「つりこみ」という作業は、ひとつひとつ職人の手によって行われる。
アッパーを靴型に被せる「つりこみ」という作業は、ひとつひとつ職人の手によって行われる。
靴から、暮らしがひらく場所。〈ムーンスター〉が発祥の地、福岡・久留米に新店舗『PLATO MOONSTAR』をオープン。 | 成形後の靴は、加硫缶と呼ばれる大きな釜へ。約1時間ほど圧力と熱を加えて仕上げられる。
成形後の靴は、加硫缶と呼ばれる大きな釜へ。約1時間ほど圧力と熱を加えて仕上げられる。

「ひろがり」や「つながり」が生まれる、地域の憩いの場へ。

靴から、暮らしがひらく場所。〈ムーンスター〉が発祥の地、福岡・久留米に新店舗『PLATO MOONSTAR』をオープン。
「PLATO」とは、「基盤」「空間」「フラット」の3つの意味を込めて作られた言葉。

久留米工場と同じ敷地内にオープンしたのが、直営店『PLATO MOONSTAR』。かつての久留米本社の食堂スペースを改装して作られ、広さはおよそ860㎡。商品の陳列には極力備え付けの什器を使わず、視界を遮るものを減らすことで広々とした空間を演出している。特に目を引く約8mのカウンターは、佐賀の「名尾手すき和紙」を貼り合わせ、柿渋で染めたもの。

靴から、暮らしがひらく場所。〈ムーンスター〉が発祥の地、福岡・久留米に新店舗『PLATO MOONSTAR』をオープン。
カウンター奥の吊り看板に記された「御誂向御好次第(おあつらえむきおこのみしだい)」とは、現在で言うオーダーメイドのこと。「お客様の足と履物はまかせて下さい」という自負を込め、 創業者の倉田雲平(くらたうんぺい)が掲げた。

設計は、久留米出身の建築家・下川徹。風土に根ざした日本建築の伝統や様式を尊重しながら、現代との調和を図る建築を得意とし、福岡・薬院にある旗艦店『ALSO MOONSTAR』の設計も手がけた。

この『PLATO MOONSTAR』もまた、かつての趣を残したつくり。露出された梁や天井の骨組みには新しく手を加えず、印象的な朱色も、天井板を剥がした際に出てきた色味を残しているという。そのほか、床や手洗い場は食堂で使用されていた姿を生かすなど、モダンな空間のなかにも懐かしさを感じるような、安心感のある空気が漂う。

靴から、暮らしがひらく場所。〈ムーンスター〉が発祥の地、福岡・久留米に新店舗『PLATO MOONSTAR』をオープン。 | 鉄骨の朱色に合わせて塗り付けられた柱は、左官掻き落としを研磨して仕上げている。
鉄骨の朱色に合わせて塗り付けられた柱は、左官掻き落としを研磨して仕上げている。
靴から、暮らしがひらく場所。〈ムーンスター〉が発祥の地、福岡・久留米に新店舗『PLATO MOONSTAR』をオープン。 | 内装と同じ鉄骨で制作された看板。外灯は、かつて本社内にあった建物から受け継いだもの。
内装と同じ鉄骨で制作された看板。外灯は、かつて本社内にあった建物から受け継いだもの。

商品は、1日を通して光量が安定する北側にディスプレイ。約22mの陳列棚や、本社で利用されていたベンチなどに、子ども用運動靴から、大人向けのファッションシューズや革靴、リハビリシーンにも活用できるウェルネスシューズまでもがずらりと並ぶ。加えて、地下足袋の良さを生かした直営店限定の靴や、製造過程で出る中敷きの端材を利用したトレー、靴底と同じデザインのゴムコースターなどの小物類も手に取れる。

靴から、暮らしがひらく場所。〈ムーンスター〉が発祥の地、福岡・久留米に新店舗『PLATO MOONSTAR』をオープン。 | 1960年代のトレーニングシューズを現代に再現した「GYM CLASSIC」、食品・厨房シューズや看護師用のワークシューズなど、専門分野で培った技術をデイリーシューズに落とし込むライン"810s"など、人気のアイテムも多数並ぶ。
1960年代のトレーニングシューズを現代に再現した「GYM CLASSIC」、食品・厨房シューズや看護師用のワークシューズなど、専門分野で培った技術をデイリーシューズに落とし込むライン"810s"など、人気のアイテムも多数並ぶ。
靴から、暮らしがひらく場所。〈ムーンスター〉が発祥の地、福岡・久留米に新店舗『PLATO MOONSTAR』をオープン。 | 〈ムーンスター〉でよく使われているソールのデザインを落とし込んだコースター。ゴムのグリップ力とソールデザインの溝が滑り止めとして機能する。
〈ムーンスター〉でよく使われているソールのデザインを落とし込んだコースター。ゴムのグリップ力とソールデザインの溝が滑り止めとして機能する。
靴から、暮らしがひらく場所。〈ムーンスター〉が発祥の地、福岡・久留米に新店舗『PLATO MOONSTAR』をオープン。 | 陳列棚の窓の向こうには公園が広がり、子どもたちの声が風に乗って届いてくる。
陳列棚の窓の向こうには公園が広がり、子どもたちの声が風に乗って届いてくる。

対する南側は、誰もが利用できるフリースペースに。設置された机と椅子は、イタリアを代表する工業デザイナー、エンツォ・マリが設計したもの。日本の規格に合わせて設計図を引き直し、机24台、椅子100脚を、社員の手で作り上げたという。

買い物中の休憩に使うもよし、地域の人々との交流の場にするもよし。目指すは、「靴を買う目的以外でも訪れたくなる、来る者を拒まない開かれた場所」。今後は広々とした空間を生かして、ものづくりの背景を紹介する展示やイベントスペース、地域の作家の個展会場などとしても活用予定だ。

靴から、暮らしがひらく場所。〈ムーンスター〉が発祥の地、福岡・久留米に新店舗『PLATO MOONSTAR』をオープン。 | 国産の角材を使用して作られた机と椅子。椅子は1種、机は4種ある。
国産の角材を使用して作られた机と椅子。椅子は1種、机は4種ある。
靴から、暮らしがひらく場所。〈ムーンスター〉が発祥の地、福岡・久留米に新店舗『PLATO MOONSTAR』をオープン。 | 「月星印」と呼ばれる旧ロゴが施された木箱は、鉢カバーとして再利用。
「月星印」と呼ばれる旧ロゴが施された木箱は、鉢カバーとして再利用。

履く人ひとりひとりの暮らしに寄り添う〈ムーンスター〉の靴。その背景にあるものづくりへの想いを、空間を通して体感できるのが『PLATO MOONSTAR』だ。靴を介して人と人、暮らしと地域がゆるやかにつながっていく。この場所には、そんな穏やかな時間が流れている。

Shop Information『PLATO MOONSTAR』

靴から、暮らしがひらく場所。〈ムーンスター〉が発祥の地、福岡・久留米に新店舗『PLATO MOONSTAR』をオープン。

住所: 福岡県久留米市白山町60番地
電話番号:0942-65-3385
営業時間:11:00-19:00(月休)

●問合せ/ムーンスター カスタマーセンター ☎︎ 0800-800-1792

photo : Masanori Kaneshita

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