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今日、どんな花を飾りましたか。歌手・中納良恵さんの花のある暮らし。April 21, 2023

2023年4月6日発売の特別編集MOOK「花と緑を愛でる」。花の飾り方、植物との暮らしの実例を中心に、本誌がこれまで特集してきた、ボタニカルなBetter Lifeを一冊にまとめました。日常にさりげなく花を取り入れている15人に、ふだんの花の飾り方を聞いた企画「今日、どんな花を飾りましたか」より、ここでは歌手・中納良恵さんの花のある暮らしを紹介します。

今日、どんな花を飾りましたか。歌手・中納良恵さんの花のある暮らし。

初めて出合った新鮮な花を、玄関へ。 多国籍な花々と花器の組み合わせの妙を楽しむ。

「植物を部屋に飾ると空気が一変して空間がみずみずしくなるのがわかります」。そう話す中納良恵さんは、日当たりのよい自宅の窓辺にたくさんの植物を飾る。近所で買ったり、ライブ会場の装花をもらうことも多いという。

この日、購入した花は3つに分けてディスプレイ。紫陽花を中心に南アフリカ原産のゴクラクチョウカ、南国に多いレッドジンジャー、オーストラリア原産のカンガルーポーをまとめてエキゾチックな雰囲気に。花器は〈クリスタセヤ〉のもので、女性の頭部をひっくり返したデザインがなんともユニーク。真ん中はトルコキキョウとパピルスで同系色にまとめ、ブランデーグラスのようなヴィンテージの花器にシンプルに飾る。

左奥の枇杷には真っ赤な花器を。樹脂でできた花器はメキシコ在住の友人によるブランド〈charrita〉のもの。飾り方のルールは特にないそうだが、花と花器が絶妙なバランスなのは、中納さんが普段からさまざまなものづくりの場に触れていることが大きい。

「高い安いでなく、直感的にいいと思ったもの、作り手の思いが伝わるものはなるべく手に入れたいと思って。家にいる時間が増え、ものを飾る行為は、とても贅沢なことだと考えるようになりました」

 いま心がけているのは、毎日使う玄関に一輪の花を飾ること。ささやかなことを日々大切にして、毎日目に触れるようにしていると自然と美意識も高まっていくはず、と教えてくれた。

PROFILE

中納良恵 Yoshie Nakano 歌手

1996年、森雅樹と結成したEGO‒WRAPPIN’のヴォーカリスト。「色彩のブルース」や「くちばしにチェリー」など独自の世界観を築き、異例のロングヒットを果たす。作詞作曲も手がけた3 枚目のソロアルバム『あまい』が発売中。

中納良恵

photo : Sachie Abiko illustration:Shapre text : Chizuru Atsuta

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