EVENT いま訪れたい場所、見たいもの。

暮らしを彩る、日本の伝統工芸。TRADITIONAL CRAFTS OF JAPANOctober 19, 2024 /〔PR〕

美しい手仕事が光る、日本の伝統的工芸品に出合えるイベント『JAPAN TRADITIONAL CRAFTS WEEK 2024』が10月31日まで東京で開催。銀座、中目黒、渋谷・青山エリアの28店舗に集まる工芸品からスタイリストの荻野玲子さんが、暮らしになじむものをセレクトし、その魅力を教えてくれた。


教えてくれた人荻野玲子 Reiko Ogino

岡尾美代子に師事。雑誌、広告などでファッション、インテリアのスタイリングを幅広く手がける。東京と長野の二拠点生活をしており、松本では週末限定のヴィンテージ雑貨店『REVONTULI』を営む。

jtcw2410-img01

01 Item 琉球漆器 沖縄 Shop ENCOUNTER Madu Aoyama

木地に沖縄のデイゴやシタマギの木を使い、「堆錦」という独自技法で植物を描いた琉球漆器。「沖縄の伝統、自然が詰まった力強さがあるいっぽう、漆黒に映える月桃の絵柄はさりげなく、凛とした佇まい。こんな漆器なら心構えすることなく、ふだんの生活に取り入れられそうです」。尺盆 月桃 黒¥21,450
jtcw2410-img02

02
Item 江戸切子 東京 
Shop 銀座備長炭ショップ 掌

精巧な技術で現代に寄り添うスタイルを生み出す、伝統工芸士の大場和十志が手がけた江戸切子。「黒の要素があるだけで、イメージしていた江戸切子とはひと味違う、とてもモダンな雰囲気に。細やかな文様やストンとしたフォルムも美しく、光を通すとより一層煌めきます」。オールドグラス/黒¥60,500
jtcw2410-img03

03 
Item 樺細工 秋田 
Shop 銀座夏野

秋田県角館(かくのだて)に伝わる山桜の樹皮を用いた樺細工は防湿・防乾性が高い。「木の生命力がそのまま表れた荒々しさに惹かれます。樹皮の光沢や渋みのある色合いも表情豊かで、ひとつとして同じ柄がないのも魅力」。左から、総皮茶筒(大)無地皮¥10,450、総皮茶筒(細型)帯付チラシ 荒川慶太郎 作¥33,000
jtcw2410-img04

04 
Item 砥部焼 愛媛 
Shop YAECA APARTMENT STORE

砥部焼の象徴でもある藍色の文様をあえて施さず、白磁で仕上げた茶碗は、130年以上の歴史を持つ梅山窯のもの。「絵付けがないだけで印象が異なり、砥部焼の新たな魅力を知れました。高めの高台とぼってりとしたフォルムが引き立ちます」。左から、くらわんか 大¥1,870、小の小¥1,540、小¥1,650
jtcw2410-img05

05 
Item 越中和紙 富山 
Shop 本の教文館

良質な和紙として知られる富山の越中和紙が金太郎人形に。和紙を粘土状に固め、型に一つずつ詰めて作られる。「手作業による絵付け、和紙の質感も含め、どこか素朴な風合いが感じられて、かわいらしい。棚に並んでいたら、目にするたび気持ちがほっこりしますね」。五箇山和紙 金太郎人形¥1,980
jtcw2410-img06

06 
Item 燕鎚起銅器 新潟 
Shop coverchord nakameguro

職人が一枚の銅板を鎚(つち)で叩きながら作る燕鎚起銅器は、一生ものの機能美を持つ道具として名高い。入手困難な〈富貴堂〉の本品は受注生産。「ころんとしたフォルム、つる巻き仕上げのハンドルが愛らしいです。使い込むほどに銅の風合いが変化するのも楽しみのひとつ」。珈琲サーバー 400㎖ 金色 ¥27,500
jtcw2410-img07

07 
Item 三川内焼 長崎 
Shop 銀座 伊東屋 本店

約400年もの歴史を誇る三川内焼。絵付けは手作業で施される。「たこやザトウクジラなど、一見キャッチーな絵柄ですが、そのひとつひとつはとても繊細。さまざまなフォルムの豆皿を並べれば、ふだんの食卓が賑やかになりますね」。左から、豆皿 たこ¥2,750、平戸草花文(蔦)¥2,200、ザトウ¥2,200
jtcw2410-img08

08 
Item 本場大島紬 鹿児島 
Shop 銀座 藤屋

大島紬は、奄美にて分業により何十もの工程を経て生まれ、泥染めにより生まれる光沢が特徴。「あまりに緻密な織りの美しさに、目を奪われます。着物に仕立てるのはもちろん、贅沢にテーブルランナーとして日常づかいもしたいです」。左から、泥染大島紬ドット¥330,000、白大島紬一元間道¥528,000
jtcw2410-img09

09 
Item 別府竹細工 大分 
Shop VA-VA CLOTHING & VARIETY

〈笑竹堂〉の竹細工は、青竹を用いた「青物(あおもの)」と呼ばれる日用品。「細やかな編み目に、青みがかった色合いもあいまってどこか涼しげ。竹ざるには珍しく深さが9㎝もあるので、道具としても実用的です。果物などを入れるもよし、スツールに置いておくだけでも様になるでしょう」。丸ざる¥15,400

Information

jtcw2410-logo

伝統的工芸品を巡るイベント『JAPAN TRADITIONAL CRAFTS WEEK 2024』が、銀座、中目黒、渋谷・青山の28のショップにて、10月18日から31日まで開催中。オリジナルポーチがもらえるスタンプラリーやものづくりのワークショップなども実施。詳細は公式サイトで確認を。

イベント公式サイトはこちら

●問合せ/一般財団法人 伝統的工芸品産業振興協会 ☎03−5785−1001

photo : Hinano Kimoto styling : Reiko Ogino

Pick Up 注目の記事

Latest Issue 最新号

Latest Issuepremium No. 133カフェと音楽。2024.11.20 — 960円