TRAVEL あの町で。
奥嵐山でひとり、静かに過ごす。
悠久の時を感じる『星のや京都』へ。Peaceful StayFebruary 20, 2023 /〔PR〕
平安貴族も愛でた風景や 雅な風情を満喫できる宿へ。
京都市の西部に位置し、春は桜、秋は紅葉の名所として知られる嵐山。大堰(おおい)川と四季折々の自然が織りなす風光明媚なこの地は、平安時代には皇族や貴族たちが別荘を構え、舟遊びや詩歌管弦などに興じたという。鎌倉時代初期にかけては藤原定家が編纂した『小倉百人一首』などの舞台となり、多くの貴族文化がこの地で花開いた。
嵐山のランドマーク、渡月橋のたもとから専用の船に乗り、大堰川を遡ること約15分。船上から嵐峡を眺めつつ辿り着く『星のや京都』。緑豊かな渓谷沿いにひっそりと佇み、観光地の賑わいから切り離されたロケーションはまさに別世界。「水辺の私邸で時を忘れる」というコンセプトで2009年に開業した宿は、心静かに過ごしたいひとり旅にもうってつけだ。
前身は明治創業の旅館。瀟洒な数寄屋造りの建物は、100年前の重厚な美しさを今に蘇らせながらリノベーション。敷地内には、奥嵐山の自然に調和しながら伝統とモダンを融合させた「水の庭」、燻し瓦と白砂を砂紋に見立てた枯山水「奥の庭」の2つの日本庭園も。25室ある客室はそれぞれ趣が異なり、その室礼に合わせて、寝室の壁も伝統模様を手刷りした京唐紙が彩る。全客室リバービューで、窓の外に広がる嵐峡は、春夏秋冬まるで違う表情を見せてくれる。さらに、パブリックスペースである空中茶室には、大堰川にせり出すようにしつらえたウッドデッキが。春は手が届くほどの距離で山桜の花見をしながら、野点(のだて)体験ができる特等席だ。その手前にあるライブラリーラウンジには、京都の書店『恵文社一乗寺店』がセレクトした旅にまつわる本が並ぶ。窓際のソファに腰かけて読書に耽るのもいい。さらに、貸し切りの屋形舟「翡翠」で抹茶と『老松』の和菓子を味わいながらの舟遊びや、香木の香りを楽しむ「聞香」などの風流なアクティビティも用意されている。
また、京野菜をはじめ、地元産を中心とした食材をふんだんに使った夕食は、ダイニングでの会席料理のほか、客室で味わえる松花堂弁当も。香り高い出汁とともに旬の野菜を味わう朝鍋朝食も、客室で提供され、ゆっくりと食事ができるような心配りも嬉しい。
日々の喧騒から離れ、悠久の時に思いを馳せながら、嵐山の自然や雅な文化に触れて、ゆったりと気ままにひとりの時間に浸る。『星のや京都』は、そんな贅沢なひとときを心ゆくまで堪能できる極上の隠れ家だ。
京都市西京区嵐山元録山町11−2 ☎050−3134−8091(星のや総合予約)
チェックイン15:00/チェックアウト12:00 ¥136,000〜(1泊1室。食事別。税・サービス料込み) 全25室 松花堂弁当¥10,285、朝鍋朝食¥4,598、屋形舟「翡翠」(1組1〜4名)¥45,000(すべて税・サービス料込み)
ウェルカムスイーツ、抹茶、松花堂弁当、庭ツアーなどがついたプラン「奥嵐山の贅沢ひとり旅」1名¥47,000(税・サービス料込み、宿泊料は別)も好評。
●問合せ/星のや総合予約 ☎050−3134−8091
photo : Yuka Uesawa text : Kazuyo Nojiri