FASHION 自分の好きを身に付ける。

香川・さぬきから発信する、〈 CURLY&Co.〉の着心地のいいカットソー。Comfortable Wear with CURLY&Co.June 20, 2024 /〔PR〕

目に見えない細部にもこだわり、納得のいくものだけを発信するブランド〈CURLY&Co.〉。
香川・さぬきに自社工場を持つ、小さなファクトリーブランドながら、その心意気は大きく深い。実際に製作している工場を訪ね、ものづくりへの思いを聞いた。

ブランドスタート時からマイナーチェンジを繰り返し、作り続けているロングセラーアイテム。今シーズンは後ろ身の裾がラウンドし、重ね着したときにも楽しめるデザインに。ユニセックス対応。TRIPLE STITCHED S/S TEE ¥9,900
ブランドスタート時からマイナーチェンジを繰り返し、作り続けているロングセラーアイテム。今シーズンは後ろ身の裾がラウンドし、重ね着したときにも楽しめるデザインに。ユニセックス対応。TRIPLE STITCHED S/S TEE ¥9,900

実直かつ誠実に作られる、ベーシックなカットソー。

 豊かな田園風景が広がる香川県さぬき市に川北縫製の工場がある。1963年に手袋工場として創業。2009年に3代目社長、川北繁伸さんのもと、カットソーのファクトリーブランド〈CURLY&Co.〉がスタートした。そこに至るまでは、様々な試行錯誤があったという。
「手袋を始めたのは祖父。その後、1968年から祖父と父でカットソーを扱い始め、OEM専門でTシャツを縫っていました。しかし、オイルショックやバブル崩壊で価格破壊が進み、1枚の工賃がとても安くなってしまった。それではとてもクオリティを維持できず、ものづくりをする人間としてこのままではダメだ、と。そこで、自分たちでエンドユーザーに届ける体制に切り替えました」と、川北さん。

 オーダーメイドTシャツを作ったり、ネット販売を始めたり、セレクトショップに営業したりなど、ここでもいろいろな試みをする。その過程で自社ブランドをつくる発想を得て、15年前に〈CURLY&Co.〉を立ち上げた。
 浮き沈みを経験しながらも諦めなかった原動力は、ただ一点、”いいものを作りたい”という強い思いだ。始動から約10年間は、社内スタッフがデザインを担当。
「それがうちの特徴でもある”一つ屋根の下のものづくり”の始まりです。デザイナーが工場内にいることで、直接職人とディスカッションしながら、イメージを形にしていくことができました」
 2022年よりフェイズ2に入り、東京を拠点とする森崇さんがデザインディレクションを務めることになったが、企画、型紙、縫製、検品、仕上げの服づくりに必要なすべての工程を一つ屋根の下で行う姿勢は継続。
 このブランドの服は決して派手ではない。スタンダードでベーシックなアイテムばかりだ。けれど、そのシンプルさのなかには無数のこだわりが詰まっている。
「ひとつは素材の選定です。生地屋さんにこの糸をこの編み方で、この編み機を使って作ってほしいとオーダーして、オリジナル生地を作ってもらったり。Tシャツに関しても、スビンやギザのような超長綿をはじめ、様々な高品質の糸を使っています。半世紀以上カットソーを扱っているので、その経験から面白い素材を見つけて、いい生地を作れるというのは、私たちの大きな強みだと思います」
 また、縫い目ひとつでも驚くほど細かい。それにより着用したときのゴロゴロ感がなくなるのと、優れた伸縮性という着心地の良さを最大限に引き出している。
「うちの工場に見学に来た方、みなさんが驚くのが音が静かなこと。それは丁寧にミシンを動かしているからなんです。スピードを出して一気に縫えば効率はよくなるけれど、糸切れをおこしたりなど、クオリティは下がってしまう。技術力もそうですが、いいものを作らなければならない、というスタッフ全員の意識が、このブランドの質の高さを支えているのだと思います」

 さらには型紙にも自信があるという。同じTシャツというアイテムでも素材によって型紙を変えている。
「洗濯したときの縮率も徹底して調べます。お客様の手元にいったときに縮んでしまっては申し訳ないので」
 どの工程においてもこだわっているのは、ちょっとしたこと。けれど、着用するとその差は歴然となる。一つ屋根の下、すべての人が”いいものを作ろう”という思いと誇りを持って仕事に臨んでいる。だからこそ、シンプルな見た目にもかかわらず着たときに高揚感を得られる。その真摯さは、日本のものづくりの神髄を思い出させてくれる。

工場の1階では縫製が行われている。ミシンは特殊ミシンなど3種類ある。カーブ部分などは糸切れをしないようゆっくりと縫うため音は驚くほど静か。その丁寧さが、着心地のいい服を作り出している。2階では検品やアイロンがけ、出荷が行われる。
工場の1階では縫製が行われている。ミシンは特殊ミシンなど3種類ある。カーブ部分などは糸切れをしないようゆっくりと縫うため音は驚くほど静か。その丁寧さが、着心地のいい服を作り出している。2階では検品やアイロンがけ、出荷が行われる。
昨年から、着なくなった服を回収し、再利用するプロジェクトも始めた。裁断クズなどと合わせて、糸にするなど、服を大切にしたいという思いがここにも。
昨年から、着なくなった服を回収し、再利用するプロジェクトも始めた。裁断クズなどと合わせて、糸にするなど、服を大切にしたいという思いがここにも。
型紙。これに印をつけて裁断していく。パタンナーは社内と退社した社外スタッフの3人がいる。
型紙。これに印をつけて裁断していく。パタンナーは社内と退社した社外スタッフの3人がいる。
いずれはひとつの服を一人で縫えるようになるのを目標にしている。
いずれはひとつの服を一人で縫えるようになるのを目標にしている。

information

現在、直営の実店舗として大阪、東京に2店舗を構える。実際に触れてみることで、さらに良さを実感。▷『阪急うめだ本店』大阪市北区角田町8−7 阪急うめだ本店 8階 紳士服洋品 CURLY&Co. ☎06−6361−1381 10:00〜20:00 不定休 『TheWeft』東京都港区南青山6−12−10 UNITY10 3 ☎03−6450−5905 12:00〜19:00 月〜水休 写真はさぬきの工場外観。

直接、触れることのできる実店舗も展開。

現在、直営の実店舗として大阪、東京に2店舗を構える。実際に触れてみることで、さらに良さを実感。

▷『阪急うめだ本店』大阪市北区角田町8−7 阪急うめだ本店 8階 紳士服洋品 CURLY&Co.
☎06−6361−1381 10:00〜20:00 不定休 

TheWeft』東京都港区南青山6−12−10 UNITY103
☎03−6450−5905 12:00〜19:00 月〜水休
写真はさぬきの工場外観。

問合せ/CURLY&Co. STUDIO & FACTORY ☎0879−43−3077

photo : Masanori Kaneshita edit & text : Wakako Miyake

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