東京都庭園美術館で展示「20世紀のポスター[図像と文字の風景]」が開催中。”構成主義”がビジュアルデザインにもたらしたものとは。 / February 10, 2021
ヤン・チヒョルト、マックス・ビル……。
約130点のポスターを通して、ビジュアルデザインの源流を探る。
2021年4月11日(日)まで、東京・目黒の東京都庭園美術館にて展示「20世紀のポスター[図像と文字の風景] ―ビジュアルコミュニケーションは可能か?」が開催中。
図像と文字を幾何学的かつ抽象的に構成し、芸術・デザインに革新的な影響を与えたといわれる「構成主義」。1910〜20年のヨーロッパで生まれたこの表現を、エル・リシツキー、ヤン・チヒョルト、マックス・ビル、ヨゼフ・ミューラー゠ブロックマンといった数々のアーティストやデザイナーがそれぞれの時代でビジュアルに組み込み、デザインの可能性を拡張しようと試みてきた。
本展示では1920年代の「構成主義」の勃興時の作品から、1990年代のコンピュータグラフィックスによって制作されたものまでが並ぶ。約130点の幾何学的な「構成的ポスター」が語るその歴史を辿って見えてくるのは、現代のビジュアルデザイン文化に続く源流のみならず、ポスターを見る視点や、ひいてはデジタル化の進む今におけるポスターの存在意義。スイス派、ウルム派、ロシア構成主義、バウハウス……といった時代を象徴する芸術運動の中にある「構成主義」を紐解きながら、ビジュアルコミュニケーションの可能性について考えさせる展示となっている。
EVENT INFORMATION
20世紀のポスター[図像と文字の風景] ―ビジュアルコミュニケーションは可能か?
会期:〜2021年4月11日(日)
場所:東京都庭園美術館 本館+新館 (東京都港区白金台5-21-9)
時間:10:00–18:00 (入館は閉館の30分前まで)
休館日:2月10日・24日、3月10日・24日、4月5日
入館料:一般¥1,100/大学生(専修・各種専門学校含)¥880/中・高校生¥550/65歳以上¥550
*20名以上の団体は料金の割引あり。
問い合わせ電話番号:050-5541-8600
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