Recommendation
March 19, 2021 / 〔SPONSORED〕 & Essential Things 〈マーガレット・ハウエル〉と〈MHL.〉のシャツ
長く愛して楽しむ経年変化、 着ながら“育てる”シャツ。
連載シリーズの第1回は、〈マーガレット・ハウエル〉と〈MHL.〉をフィーチャー。長年にわたり幅広い世代から愛される魅力は、そのつくりの良さにある。ブランドの顔でもある「シャツ」にフォーカスし、それぞれの魅力を紹介する。
〈マーガレット・ハウエル〉の春夏シーズンを代表するのがリネンシャツだ。こだわりは素材とデザインにある。これまではアイリッシュリネンを使用してきたが、現在は日本生産へシフトし、オリジナルとして糸から作っている。日本の職人による卓越した技術により、「このリネンは非常に質が良く、お気に入りの定番素材」とマーガレット本人からも高く評価されている。
今季のデザインは、昔ながらのシャツのスタイルを表現しながら、オーバーサイズのカッティングが特徴だ。前襟ぐりを若干くり下げ、リラックス感を表現。素材は軽く洗って、仕上げ加工をすることで、リネンの余分なけばを取り、肌に当たって感じるチクチク感を解消した。細部にもこだわりが込められており、例えばシャツのステッチの運針は、3cm内に21針で統一。そのステッチの一針の長さはブランドの表情を演出する要となる。
MARGARET HOWELL
英国を代表するクロージングデザイナー、マーガレット・ハウエルが1970年にスタート。良質を求め、モダンクラシックを更新し続けるスタイルが人気を博す。
一方、〈MHL.〉のシャツは、ヴィンテージのプルオーバーシャツから着想を得てデザインされたマニッシュな雰囲気のロングシャツ。いつも使用する糸番手よりも細い番手にし、高密度で織り上げることで薄手ながらハリのあるシャツ地を作り出している。タテ糸にコットン、ヨコ糸にコットンラミーの混紡糸を使用したタイプライター素材は、日本の盛夏に向けて作られ、5、6年前からブランドの夏のシャツの顔となっている。ラミーとは、リネンやヘンプと並ぶ麻の一種で、コットンと混ぜて織ることで、なめらかで美しい質感とハリを出すことができる。洗濯を繰り返すことで、生地も詰まっていき、味わい深くなるのも魅力だ。〈MHL.〉が製品染めにこだわるのは、適度なラフさを出しながら、上品なワークスタイルに仕上げることができるから。こちらの運針は3cm内に14針。少し粗めにすることで、着続けるうちにできるアタリや色の落ち感もブランドが理想とするニュアンスが表現できる。
それぞれ方向性は違えど「来年着られない服はつくらない」が両ブランドに共通するスタイル。どちらのシャツも、長く着用することで自分だけのオンリーワンに育てられることが魅力だ。暮らしや環境に応じて、まったく違う表情に変化していく面白さ。使い手にはそんな楽しみが待っている。
MHL.
2003年秋冬シーズンに〈マーガレット・ハウエル〉のカジュアルラインとしてスタート。ミリタリーやユニフォーム、ワークウェアがデザインの基本コンセプト。
●問合せ/MARGARET HOWELL/マーガレット・ハウエル ☎03−5467−7864
公式サイトはこちらphoto : Norio Kidera edit & text : Chizuru Atsuta