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向田邦子が暮らした青山にて、没後40年特別イベント「いま、風が吹いている」開催。向田邦子 × 今 / December 18, 2020

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風のように駆け抜けた51年の軌跡と、いまがここに。

2021年1月14日(木)〜24日(日)、東京・青山のスパイラルにて向田邦子没後40年特別イベント「いま、風が吹いている」が開催されます。

急逝から、40年。風のように軽やかに生き、テレビドラマの脚本や小説、エッセイなど、数々の名作を生み出した向田さんの言葉は、いまもなお人々の心に響き続けています。

Kunuko Mukoda12
向田邦子(1929-1981)昭和4(1929)年東京生まれ。保険会社に勤める父親の転勤に伴って幼少時から高等女学校時代まで日本全国を転々としながら育つ。実践女子専門学校(現・実践女子大学)国語科を卒業後、映画雑誌の編集者を経て、ラジオの構成作家、テレビ脚本家として活躍。代表作には「寺内貫太郎一家」「阿修羅のごとく」などがあり、1970-80年代のヒットメーカーとなる。46歳での乳がん発症をきっかけにエッセイを手掛けるようになって「父の詫び状」を出版、1980 年「小説新潮」に連載中の『思い出トランプ』の「花の名前」「かわうそ」「犬小屋」で第83 回直木賞を受賞し“時の人”となる。翌1981年8月飛行機事故で急逝。享年51。写真提供:かごしま近代文学館

本展の監修者は末妹であり、向田さんに関する数々の著作を発表している向田和子さん。
和子さんは本展の開催にあたり、次のような言葉を寄せています。

51歳の生涯、その後衣食住の取材をあらゆる方々から受け、
新聞雑誌等に紹介され続け、
テレビドラマ、随筆、小説等は演劇、朗読、教科書等に採用され、
今も皆々様のお力添えのもと生き続けています。ありがとうございます。
没後40年イベント、開催。
大好きな青山の住まいから300歩。スパイラルでお待ちしています。

総合プロデューサーは、プロデューサー/ディレクター/映画監督の合津直枝さん(テレビマンユニオン)。「向田邦子×(掛ける)今」をキーワードに、新たなドキュメンタリーや舞台、コンサートなどを手がけ、これまでの回顧展とは一線を画するイベントに仕上げています。

スパイラルガーデン1階には向田さんの愛用品、生原稿、写真など、約300点の資料を展示。
会場構成はクリエイティブユニット、KIGIが手がけます。
寸暇を惜しんでおしゃれを楽しみ、美味しいものに目がなく、旅好きだった向田さんの暮らしぶりを垣間見ることができそう。

写真:山口恵史
写真:山口恵史
写真:山口恵史
写真:山口恵史
写真:山口恵史
写真:山口恵史
写真:山口恵史
写真:山口恵史
写真:山口恵史
写真:山口恵史

大きな吹き抜け空間には立体作品「風の塔」が。向田作品から選りすぐった言葉が、小泉今日子さんの声にのってふわりと舞い降ります。

楽しみなのは、スパイラルカフェに登場する特別メニュー「ままやセット」。

mamaya

妹の向田和子さんが始めた赤坂の小料理屋『ままや』の看板メニューだった「ひと口カレー」「人参のピリ煮」「さつまいものレモン煮」を料理家の冷水希三子さんが再解釈して蘇らせます。(1日30食限定・ドリンク付)

3階スパイラルホールでは、ドキュメンタリーや演劇、コンサートを発表。

ドキュメンタリー『向田邦子の贈り物』出演:あずみ虫(イラストレーター)、井上由美子(脚本家)、大草直子(スタイリスト)、太田 光(漫才師)、岡室美奈子(早稲田大学演劇博物館館長)、角田光代(小説家)、川原伸司/平井夏美(作曲家)、岸本加世子(女優)、黒木瞳(女優)、小松美羽(現代アーティスト)、酒井順子(エッセイスト)、作原文子(インテリアスタイリスト)、鈴木理策(写真家)、TAKAHIRO( ダンサー)、田中達也(ミニチュア写真家)、タナダユキ( 映画監督)、DOTAMA(ラッパー)、登美丘高校ダンス部、中井美穂( アナウンサー)、永井尋己(CG クリエーター)、中野量太(映画監督)、西 加奈子(小説家)、西 炯子(漫画家)、西谷牧人(チェロ奏者)、華恵(エッセイスト)、藤田貴大(演劇作家)、冷水希三子(料理家)、平松洋子(エッセイスト)、 森下佳子(脚本家)、山崎ハコ(歌手)他予定。/旅人:石橋静河(女優)
ドキュメンタリー『向田邦子の贈り物』出演:あずみ虫(イラストレーター)、井上由美子(脚本家)、大草直子(スタイリスト)、太田 光(漫才師)、岡室美奈子(早稲田大学演劇博物館館長)、角田光代(小説家)、川原伸司/平井夏美(作曲家)、岸本加世子(女優)、黒木瞳(女優)、小松美羽(現代アーティスト)、酒井順子(エッセイスト)、作原文子(インテリアスタイリスト)、鈴木理策(写真家)、TAKAHIRO( ダンサー)、田中達也(ミニチュア写真家)、タナダユキ( 映画監督)、DOTAMA(ラッパー)、登美丘高校ダンス部、中井美穂( アナウンサー)、永井尋己(CG クリエーター)、中野量太(映画監督)、西 加奈子(小説家)、西 炯子(漫画家)、西谷牧人(チェロ奏者)、華恵(エッセイスト)、藤田貴大(演劇作家)、冷水希三子(料理家)、平松洋子(エッセイスト)、 森下佳子(脚本家)、山崎ハコ(歌手)他予定。/旅人:石橋静河(女優)
舞台『寺内貫太郎33回忌』出演:浅田美代子、溝端淳平、荒川良々、眞島秀和、青木さやか、小林亜星(声)ほか
舞台『寺内貫太郎33回忌』出演:浅田美代子、溝端淳平、荒川良々、眞島秀和、青木さやか、小林亜星(声)ほか
コンサート『向田邦子・風のコンサート』出演:石田泰尚(ヴァイオリン)、西谷牧人(チェロ)、山中惇史(ピアノ)、波多野睦美(メゾソプラノ)、杉並児童合唱団 MC:華恵
コンサート『向田邦子・風のコンサート』出演:石田泰尚(ヴァイオリン)、西谷牧人(チェロ)、山中惇史(ピアノ)、波多野睦美(メゾソプラノ)、杉並児童合唱団 MC:華恵

2021年1月20日(水)21日(木)に上映されるドキュメンタリー『向田邦子の贈り物』には、小説家の角田光代さんや西 加奈子さん、エッセイストの平松洋子さんなど、向田さんに魅せられた30余名が出演。「わたしと向田邦子」をおおいに語り、歌い、踊り、つくる様子を収めました。

2021年1月23日(土)は、舞台『寺内貫太郎33回忌』を上演。2021年1月24日(日)には、コンサートも開催されます。
チケットは12月21日より販売開始。また、2021年1月30日〜2月28日、テレビマンユニオンチャンネルにてオンライン配信予定です。(2020年12月21日より登録開始。期間限定、有料)詳しくは、オフィシャルサイトをご覧ください。

さらに、向田さんにゆかりのある方々を迎えたトークも開催予定。詳細は、追ってスパイラルの公式サイトにて発表されます。
向田さんの世界に改めて光をあてる本展。お出かけの際は、感染対策をお忘れなく。外出を控えている方も、オンライン配信や著作をチェックしてみては?

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展覧会空間イメージ

向田邦子没後40年特別イベント「いま、風が吹いている」
会期:2021年1月14日(木)〜24日(日) 
時間:11:00〜20:00 ※会期中無休
会場: SPIRAL(スパイラル)
住所:東京都港区南青山5-6-23
入場料:展覧会は入場無料、スパイラルホール上映・公演は有料(12月21日よりチケットぴあにてチケット販売開始)
主催:没後40 年向田邦子カケル会
instagram:https://www.instagram.com/mukodakuniko_kakeru/

text:Yu Miyakoshi

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