仕事や家事がひと段落した昼下がり。1日の折り返し地点にひとりの時間を持つ。そんな習慣を持つだけで、暮らしに気持ちいいリズムが生まれる。お気に入りの透明グラスを食器棚から取り出し、「アールグレイアイスティー」の蓋を開ける。その瞬間に出合うのは、柑橘系の爽やかな香り。その香りをかぐたびに心地よく、やわらかな気持ちになっていく。

透明感のあるきれいな純氷をそっとグラスに入れ、紅茶を注ぐ。すると、琥珀色の美しさに目を奪われる。ひと口目のすっきりとした清涼感。香りが織りなす余韻の華やかさに思わず、笑みがこぼれる。自分のために一杯の紅茶を淹れる時間も楽しいけれど、ボトルから手軽に注ぐだけで、本格的な紅茶を味わえる喜びもまた、格別だ。

そして、紅茶に合うおやつ選びをするのも楽しい。“日々のおやつ”のセレクトを考えるだけで、休息時間の幸福度も増してくる。たとえばある日は、紅茶の代表的な産地・南アジアに合わせてペアリング。ナッツやミルクを煮詰めた餡が入ったインドの伝統スイーツ、「ミタイ」。デーツやナッツがごろごろと入った、噛むたびにおいしい「バルフィ」を。その土地の文化やお茶の時間に想いを馳せるひとときは心の旅、といっていいかもしれない。

午後の紅茶〈TEA SELECTION〉シリーズの「アールグレイアイスティー」の上質な味わいの秘密は、世界的にも高品質な茶葉が生まれる地として名高い、紅茶の聖地ともいわれるスリランカの環境にある。自然豊かな島国にある紅茶農園の多くは、標高600mから1,500m程度にあり、山の斜面に存在するという。標高の高い位置で作られる茶葉は、香り高いが少し渋みも出やすい。対して、標高が低い地域は甘くて、マイルドな味わいが特徴だ。農園では、茶の木から手摘み・ハサミ摘みで丁寧に収穫する作業が徹底されている。「一心二葉」といって、芽の部分と２〜３番目の上質な柔らかい葉っぱだけを摘みとる。そうした手間ひまをかけることによって、雑味が出にくい、高品質な茶葉が出来上がる。

「アールグレイアイスティー」は香りや味のベストバランスを求め、３つの茶葉をブレンドした逸品だ。ひとつは世界三大茶葉の一つに挙げられる、「ウバ茶葉」。爽快な鋭い渋みとコクのある味わいが特徴だ。そして、コクと渋みがマイルドな「キャンディ茶葉」、優雅で華やかな香りが際立った「ディンブラ茶葉」を厳選。個性的な３つの茶葉をバランスよく掛け合わせることで、単一種では味わえない、飲みやすさと豊かな風味が叶えられる。

「コクのあるミルクティーが飲みたい」。そんな思いに駆られることがある。しっかりとした茶感のあるインド産「アッサム茶葉」と爽やかな余韻を感じさせるスリランカ産「ウバ茶葉」。「ロイヤルブレンドティーラテ」は、この２つの茶葉を含む茶葉の全体量を定番の「午後の紅茶 ミルクティー」の1.５倍使用している。その贅沢なブレンドが、ミルクの味に負けないふくよかな味わいを約束してくれる。心地よい渋みがあり、甘さもくどくない。この絶妙なバランスに惹かれ、何度でも飲みたくなる。“心地よい甘さ”は、日々の暮らしの中で心をほどく、特別な力を持っている。