Functional Beauty 菊池亜希子さんが探る、
〈シチズン〉独自のスーパーチタニウム™の魅力。
Functional Beauty 菊池亜希子さんが探る、 〈シチズン〉独自の
スーパーチタニウム™の魅力。

Functional Beauty 菊池亜希子さんが探る、 〈シチズン〉独自の
スーパーチタニウム™の魅力。
デザインだけでなく、小さな部品の製造から組み立てまで、一貫して自社で手がけている〈シチズン〉。軽くて錆びにくく、肌にもやさしいチタニウム素材を使った腕時計を発表してから、今年で55周年を迎える。モデル・俳優の菊池亜希子さんが、4月に〈シチズン クロスシー〉から発売するスーパーチタニウム™の新色「デュラテクト アンバーイエロー(以下、アンバーイエロー)」が生まれた背景について、開発担当の佐藤利磨さんに話を伺った。

About History 1970年の発売以来、
進化を遂げ続けるチタニウムウオッチ。
チタニウム素材を採用した腕時計のパイオニアとして知られる〈シチズン〉は、1970年に最初のモデルを発売して以来、その加工技術は世界でもトップクラスを誇っている。まずはその歴史について聞いてみた。
菊池亜希子(以下、菊池) 〈シチズン クロスシー〉の腕時計といえば、私が学生の頃に愛読していたファッション誌で見た広告が印象的で。大人の女性の腕時計というイメージをずっと持っていました。
佐藤利磨(以下、佐藤) ありがとうございます。
菊池 〈シチズン〉からチタニウム素材を使った腕時計が発売されて、今年で55周年ということですが、〈シチズン クロスシー〉もその頃からある商品なのですか?
佐藤 1996年に誕生したのでもう少し後ですね。1970年に発売した最初のチタニウムの腕時計は、「X-8 クロノメーター」というモデルです。といってもその当時、チタニウム素材はまだ身近で使われていることがあまりなく、一般的な認知度は低かったのですが。ただ、軽くて錆びにくいなどの優れた性質を持っていたため、1960年代に月へ打ち上げられたアポロ宇宙船に使われて話題になっていました。ちなみに、月で採取した砂にもチタニウムが含まれていたそうです。そんな時代背景もあって、新しい腕時計の素材としてこの素材に着目したようです。
菊池 その頃から、何か変化したことはあるのでしょうか?
佐藤 チタニウムは本来、金属としてはとても柔らかい素材なので、加工しにくいことやキズがつきやすいことが難点でした。それを解消したのが、2000年から採用されたデュラテクトという弊社が開発した特殊な表面硬化技術。その技術を施した独自の素材をスーパーチタニウム™というのですが、素材表面を硬くすることによって、チタニウム腕時計はより美しく、長く使えるものになりました。
菊池 常に進化しているんですね。

About Material 軽くて、キズがつきにくい。
スーパーチタニウム™を腕時計に使う理由。
菊池 今回、〈シチズン クロスシー〉の新色の腕時計を着けたのですが、すごく軽くて驚きました。
佐藤 軽さはチタニウムの大きな特徴なんです。特に女性用サイズは、もはや着けていないような感じだと思います。
菊池 ステンレスの時計はもっと重いですよね。実は、祖母に手首を冷やさないようにと言われて育ったので、ステンレスの腕時計を着けるときのヒヤッとした感触が常々気になっていて。チタニウムの時計はそういう感覚が全くなかったです。
佐藤 チタニウム自体、熱伝導率が低いので体温を奪いにくいんですよ。
菊池 細かいことですけど、そういう部分でストレスがないのは、愛着が持てるポイントにつながりますよね。
佐藤 確かに。日常使いということでいうと、ケースやバンドに使われているデュラテクト加工を施したスーパーチタニウム™は、キズがつきにくく、腕時計の素材に適しています。ステンレスの腕時計は日常使いの中で、実は少しずつ擦れてきてしまうのですが、この素材はステンレスの5倍以上の硬さがあり、擦りキズはつきにくくなっています。
菊池 メンテナンスに気を使わなくても、美しさが保たれるんですね。
佐藤 ステンレスは金属アレルギーで反応が出やすいニッケルを含んでいるものが多いのですが、チタニウムは肌にやさしいことも大きなポイントで、医療の器具やパーツなどにも採用されています。
菊池 チタニウムはかぶれにくい素材として、ピアスなどアクセサリーでも使われていますよね?
佐藤 時計業界だけでなく、宝飾業界などでも金属アレルギーに配慮した製品への需要は高まっています。先ほど話したスーパーチタニウム™は基本的には金属アレルギーに配慮した素材なのですが、実はゴールド色だけが例外だったんです。というのも、世にあるゴールド色は肌色になじむようにニッケルを使って色を淡めにしていることが多いから。でも、この春に登場する新色、アンバーイエローはニッケルフリーで、他の主要なメタルアレルゲンも含まないので、これまでよりも多くの人にゴールド色を楽しんでもらえるようになったんです。

About Color 独自技術があるからこそ叶う、
豊富なカラーバリエーション。
菊池 ここに4本並んでいますが、このアンバーイエローは、佐藤さんが手がけた色ですよね? いままでゴールド色はなかったんですか?
佐藤 華やかな雰囲気のデュラテクトゴールドがあります。でも、中にはゴールド色に対して派手といったイメージを持っている人もいるので、使う人を選ぶかなと。
菊池 どういうゴールド色にしたかったんですか?
佐藤 ニッケルフリーで肌にやさしいゴールドを作ることがまずはベースにあったのですが、色として目指したのは、アンティークのようなゴールド色。女性はもちろん、男性でも取り入れやすい、落ち着いた雰囲気のゴールド色を作りたいなと思いました。
菊池 すぐに思いどおりに仕上がりました?
佐藤 いいえ、試作を何度も繰り返しました。色みが決まっても、ミラー仕上げ、ヘアライン仕上げと、表面の仕上げ方でまた表情が変わってくるので、触り心地を確かめながら、ようやく完成しました。
菊池 人の手による確認があるんですね。
佐藤 そうなんです。最後は人間の肌感覚が決め手になりますね。
菊池 真鍮みたいなゴールド色で素敵だなと思いました。
佐藤 確かに真鍮のような色ですよね。
菊池 今日は白いシャツとネイビーのパンツという少しマニッシュな装いに、新色のアンバーイエローを合わせましたが、渋めのゴールドが程よいアクセントになっていましたよね。私は普段、アクセサリーや腕時計をあまり着けないのですが、この時計は所作をきれいに見せてくれる気がします。エターナルプラチナ™もどんなコーディネートとも合わせやすそうです。カラーのラインナップが幅広いので、自分の肌になじむ色を見つけやすいのもいいですね。
佐藤 そうですね、みなさんにも自分にぴったりなカラーを見つけてもらえたら嬉しいです。
菊池 これまで腕時計はデザイン優先で、正直、素材に目を向けることがあまりなかったのですが、スーパーチタニウム™がユニバーサルな視点で選ばれ、たどり着いた素材や色だと知り、感動しました。時計は毎日愛用するものだから、軽やかで丈夫なものを選びたいですね。
※「アンバーイエロー」は耐メタルアレルギーに対応していますが、携帯時に肌に触れる部分に耐ニッケルアレルギーの部品が含まれる場合には耐ニッケルアレルギー製品になることがあります。

お話を伺った方
佐藤利磨
〈シチズン時計〉外装開発部 表面処理開発課
2017年に〈シチズン時計〉に入社。大学では物理学を専攻し、有機薄膜太陽電池について研究する。表面処理開発課に所属し、この春の新色、アンバーイエローの開発を担当。
Product 商品紹介
白蝶貝のフェイスにブラウンのインデックスがクラシカルな雰囲気を醸し出す。シックな雰囲気のゴールド色は、新色のアンバーイエロー。太陽や部屋の光で充電し、定期的な電池交換が不要のシチズン独自の技術、エコ・ドライブを採用。日本、中国、ヨーロッパ、北米の4エリアで電波を受信し、世界24都市の時刻に簡単に修正できるハッピーフライト機能を搭載しているので旅先でも重宝。
hikari collection ES9492-57D アンバーイエロー¥102,300 *4月3日発売予定

Line-UP
〈シチズン クロスシー〉
アンバーイエローhikari collection
ES9492-57D
¥102,300
(税抜価格¥93,000)
*2025年4月3日発売予定〈シチズン クロスシー〉
エターナルプラチナ™hikari collection
ES9490-52D
¥99,000
(税抜価格¥90,000)
*2025年4月3日発売予定〈シチズン クロスシー〉
サクラピンク®+エターナルプラチナ™hikari collection
ES9496-64W
¥99,000
(税抜価格¥90,000)〈シチズン クロスシー〉
サクラピンク®hikari collection
ES9497-96A
¥99,000
(税抜価格¥90,000)

モデル・俳優
エッセイ執筆や洋服のデザインなども手がけるなど、多岐にわたって活動中。2025年4月スタートのTBS系日曜劇場『キャスター』に出演。また、会いたい人に「側にいてくれてありがとう」と思う私物などについて取材した著書『菊池亜希子の ありが10ふく、みせて!』(扶桑社)が3月27日に発売。
シャツ¥53,900、パンツ¥86,900(ともにスタジオ ニコルソン/スタジオ ニコルソン 青山 ☎︎03-6450-5773)
photo : Shinsaku Kato styling : Nobuko Ito(Akiko Kikuchi),Mari Nagasaka(Prop) hair & make-up : kika. text : Kazuyo Nojiri