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新しい作品も加わった〈ミナ ペルホネン〉の過去最大規模の展覧会が開催。ミナ ペルホネン/皆川明 つづく@青森県立美術館July 08, 2022

ミナ ペルホネン 皆川明
©︎Yoshihiko Ueda

これまでのプロダクトだけでなく、皆川明が新たに制作した作品も展示。

流行に左右されず、長年着用できる普遍的な価値を持つ「特別な日常服」をコンセプトのブランド〈ミナ ペルホネン〉。日本各地の生地産地と深い関係性を紡ぎながら、オリジナルの生地からプロダクトを生み出す独自のものづくりを続けてきた。1995年に前身となる〈ミナ〉を立ち上げ、「せめて100年つづくブランドに」という思いでファッションからスタートした活動は、その後、インテリアや食器などライフスタイル全般に広がり、人気を博している。

2019年に東京都現代美術館からスタートし、兵庫県立美術館、福岡市美術館と続いた展覧会が、2022年7月16日から10月2日まで青森県立美術館で過去最大規模の展覧会として開催される。会場では、生地や衣服、インテリア、食器などのプロダクトに加えて、デザインの原画や映像、印刷物、皆川明の挿絵など創作の背景を浮き彫りにする作品群や資料も併せて展示される。美術館前の広場には皆川明がデザインした屋外作品《遊具》(製作:ジャクエツ)など、通常の企画展示スペース以外の場所にも関連作品が設置される。ほかにも、皆川明原案、建築家・中村好文設計による新たな「宿」のプロトタイプも会場内に展示されたり、現代美術家・藤井光が〈ミナ ペルホネン〉の世界を撮りおろした映像作品を上映する。また、会期中、地下2階の特設会場に、ミナ ペルホネンの特設ショップも開設。

ミナ ペルホネン 皆川明 つづく
“one day” 原画2018-19→AW  photo: sono(bean)
“one day” 原画2018-19→AW photo: sono(bean)
“forest parade” 2012→SS  photo: L.A.Tomari
“forest parade” 2012→SS photo: L.A.Tomari
「猫になったら」朝日新聞・日曜に想う 2021 年 4 月 4 日掲載 挿画
「猫になったら」朝日新聞・日曜に想う 2021 年 4 月 4 日掲載 挿画
“metsä” 2012→SS  photo: Yasutomo Ebisu
“metsä” 2012→SS photo: Yasutomo Ebisu

展覧会のタイトル「つづく」は、文字どおりブランドの時間的な継続性を示すものだが、それだけではなく、つながる・連なる・手を組む・循環するなど、モノや人が連鎖し、何かを生み出していく生成のエネルギーを想起させることばでもある。この多義的な意味をもつ「つづく」をキーワードに、建築家の田根剛が展示構成を、葛西薫がグラフィック・デザイン手がけている。

展覧会の開幕に先立ち、皆川明による公開制作を、7月13日、14日(10:00〜16:00)に開催(青森県立美術館2番エントランス前、無料)。完成した作品は、エントランスギャラリーに展示される。8月にはワークショップやトークショーも行う予定。これを機に、〈ミナ ペルホネン〉の世界観を体感してみては?

EVENT INFORMATION

ミナ ペルホネン/皆川明 つづく

会期:2022年7月16日(土)〜10月2日(日)
休館日:7月25日(月)、8月8日(月)、22日(月)、9月12日(月)、26日(月)
時間:9:30~17:00(入館は16:30まで)
※7月23日(土)、8月27日(土)、9月10日(土)、24日(土)は20:00まで開館(入館は19:30まで)
会場:青森県立美術館(青森市安田字近野185)
観覧料:一般1500(1300)円、高大生1000(800)円、小中学生以下無料
※( )内は前売りおよびWebチケット料金。Webチケットはシステム利用料など別途165円要。

EVENT

ワークショップ「自分でつくる 自分だけの柄」(要予約)
日時:2022年8月20日(土) ①10:30〜12:00 ②13:30〜15:00
講師:ミナ ペルホネン・田中景子
会場:青森県立美術館 ワークショップA
定員:各回20名(要事前申込)
予約:ホームページで後日案内。持参物もホームページで確認を。

トークショー:ミナ ペルホネンのはじまりとこれから(要予約)
日時:8月21日(日)14:00〜15:30
登壇者:ミナ ペルホネン・皆川明、ミナ ペルホネン・田中景子、ミナ ペルホネン・長江青
会場:青森県立美術館 シアター
定員:80名(要事前申込)
料金:無料
予約:ホームページで後日案内。

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