Event

藤田美術館で開催中。茶道具を愛でる「掌」展。September 30, 2022

SDIM4107

小さくて、美しい、茶道具の世界。

1954年に大阪市都島区に開館後、2022年に“蔵の美術館”としてリニューアルオープンした藤田美術館。明治から大正時代にかけて建てられた藤田家邸宅の蔵を改装した美術館 は、東洋と日本の美術品を所蔵していることで知られている。受け継いだ美術品と想いを次世代へとつなぐべく、9月1日(木)から11月30日(水)まで企画展「掌」展を開催。

本企画は「掌中の美」と題して、小さく、かわいらしいものに心を寄せる日本に根付いた美意識にフォーカス。

茶箱、茶碗、茶杓、香合、仕覆など、手の中に収まる茶道具の美しさ、卓越した技術を元に作られるものづくりの背景を紹介。
古くて味わい深い茶箱の展示、そして、そのオマージュとして現代作家による茶箱の企画を行なっている。

ゆっくりと展示を鑑賞する静謐な時間は、茶事の空間そのものを堪能する行為にもどこか似ている。暮らしの中に存在する美しさ、道具がもたらす作用を感知する心を育むために、出かけてみてはどうだろう。また、この機会にぜひ、藤田美術館のコレクションを自分の目で確かめてみてほしい。

SDIM3525
SDIM3571
SDIM3587
SDIM3790
SDIM3921
SDIM4041

EVENT INFORMATION

掌中の美

会場:藤田美術館(大阪府大阪市都島区網島町10-32)
会期:2022 年 9 月 1日(木)~11 月 30 日(水)
開館時間:10:00〜18:00
休館日:年末年始
入館料:1,000 円(19 歳以下無料)

11月5日(土)と11月26日(土)に「掌茶箱を囲んで」トークイベントも開催。14:00〜15:00、定員10名程(※先着順)
また、11月の5、6、25、26日は藤田美術館の時雨亭にて"掌茶箱"を使って万yorozuの德淵氏による呈茶会も開催されます。

text:Seika Yajima

Pick Up おすすめの記事

Latest Issue 最新号

Latest Issuepremium No. 125スタンダードと、センス。2024.03.19 — 930円